世界1位韓国ボブスレー、スタッフの内紛で成績低迷

 ウィスラー事件が選手たちに与えた影響は一つや二つではない。ウォン・ユンジョンウンはこの時のけがの後遺症からなかなか回復できずにいる。そして、「メンタル」もやられた。昨シーズンは安心してボブスレーに乗っていたが、今は「きちんとスピードが出るのか」「もしかしたら転覆するのでは」と心配をするようになり、これが競技方式に影響している。さらに、「成績不振でチームが分裂した」という心理的負担や、「世界1位の座を守らなければ」というプレッシャーなども重なっている。

 SBSスポーツ解説者のイ・セジュン氏は「ウォン・ユンジョンは良いパイロットだが、天才的なパイロットとは言えない。チームの軸がいなくなって不振に陥ったのだろう」と語った。大韓ボブスレー・スケルトン連盟は27日に会議を開き、対策を協議した。2017-18年シーズンの平昌五輪を前に、ハンシュリー・シーズ氏とファビオ・シーズ氏親子の復帰も推進しているが、まだ不透明だ。

 結果的には内紛が起きている中で事態を傍観していた大韓ボブスレー・スケルトン連盟の責任論が取りざたされている。平昌五輪で最もメダルが有力なボブスレー韓国代表チームの内部に亀裂が生じ、長期にわたって反目が続いていたのにもかかわらず、「外国人間の感情的な対立」と安易に対応したのだ。

 関係者の間では、韓国そり競技史上初の世界1位チームであり、平昌五輪金メダル1位候補をこのまま放っておいてはならないという声が強い。大韓体育会関係者は「五輪まであと1年残っているが、肝心のボブスレーのシーズンはほぼ終わろうとしている。早くチーム内の問題を収拾して選手たちがトレーニングに専念できるようにしなければ」と話している。

平昌=ユン・ヒョンジュン記者
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