ロッテ、THAADの敷地提供=米韓が配備加速、中国は報復か

時事通信 / 2017年2月27日 17時36分

 【ソウル時事】在韓米軍への最新鋭地上配備型迎撃システム「高高度防衛ミサイル(THAAD)」配備問題で、ロッテグループは27日、取締役会を開き、南部・星州のゴルフ場を韓国軍所有地と交換し、配備場所として提供することを正式に決めた。国防省が発表した。28日に契約を結ぶ。

 韓民求国防相とマティス米国防長官は3日、ソウルで会談した際、年内の配備方針を確認しており、ロッテの敷地提供決定を受け、配備に向けた作業を加速させる。

 一方、在韓米軍へのTHAAD配備に反対する中国は、中国国内のロッテ系列社に対し、大掛かりな税務調査を実施するなど締め付けを強めている。国営新華社通信は19日の論評で、ロッテが敷地を提供した場合、「中国の顧客と市場を失うことになる」と警告しており、中国当局が本格的な報復措置を取る可能性が高まった。 

[時事通信社]

jiji

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