初心者OK!京都でポートレートを撮るためのコツとおすすめスポット5選!

カテゴリー:シーン別に撮る / 写真のコツ
街全体が良い被写体で、どこを撮影しても絵になる街が京都です。そんな京都の中でポートレートを撮影したいという方も多いでしょう。そこで今回は京都でポートレート撮影をするおすすめスポットやコツを初心者向けに簡単に紹介します。街全体が良い雰囲気ですから難しい設定はとりあえず置いておいて、まずは撮影してみることが大事です!

初心者が京都でポートレートを撮るには?

京都は日本だけでなく世界でも屈指の観光都市です。毎年およそ5000万人以上もの人が訪れます。

「京都でポートレート写真が撮りたい!」、「一眼レフ初心者だけど設定はどうすればいい?」、「レンズは何を選べばいい?」、「京都おすすめの撮影スポットは?」

京都でポートレートを撮りたい人は多いと思います。しかし、撮る上でこのような悩みをもつ方は多いのではないでしょうか?

そこで今回は、京都でポートレート写真を撮る方法を紹介していきたいと思います。

一眼レフ初心者の方でもできる機材選びから、撮影モードの設定、そして京都のおすすめ撮影スポットまで合わせて紹介したいと思います。

本日のコンテンツ

  • 最低限必要な機材は?
  • 初心者でもOKなカメラの設定
  • 京都のおすすめ撮影スポット5選!
  • まとめ
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最低限必要な機材は?

はじめて一眼レフを手に入れた方は標準レンズキットを購入されたのではないでしょうか。プロは用途に合わせて様々なレンズを使います。しかし、初心者の方は最初はキットレンズでも十分でしょう。

もちろん単焦点レンズ、標準レンズ(F2.8)、望遠レンズを使うことでより表現の幅は広がります。しかし、初心者の方がいきなりこれらのレンズを使いこなすのは難易度が高いです。

キットレンズはコンパクトデジカメに比べて圧倒的に画質がよく、背景もぼかしが利き、被写体を際立たせることができます。最初のステップとして、まずはキットレンズを使ってみるのがいいでしょう。

もちろん単焦点レンズしか持っていないというなら手持ちのレンズを使っても全く問題はありません。

初心者の方がさまざまな焦点距離を使いこなすのは、はじめは難しいと思います。そこで、はじめはある程度焦点距離を決めて撮影してみることをおすすめします。

はじめは50~85mmがおすすめ

人物を撮るときの焦点距離は35mm〜105mm(35mm換算)が使いやすいです。特にはじめは50mm〜85mmで撮ってみることをおすすめします。背景が適度にボケてくれ、人物が歪みにくいからです。

APS-Cサイズセンサーのカメラ(フルサイズではない普通の一眼、ミラーレス)なら35~60mm程度、マイクロフォーサーズ(オリンパス、パナソニック)のカメラなら25~42mm程度が目安です。

京都 ポートレート

左が焦点距離85mm、右が焦点距離35mmで撮ったものです。右の焦点距離35mmで撮った写真は歪みが生じているのがお分かりでしょうか?歪みが生じることによりどこか頭でっかちな印象を与えてしまいます。

もちろん、わざと歪みを利用して撮影する技法もあります。しかし、まずは被写体を歪まさず、綺麗に撮ることに注意を払うといいでしょう。

初心者でもOKなカメラの設定

初心者の方は被写体の表情や構図に集中するために、オートモードの中にある「ポートレートモード」で撮影することおすすめします。ポートレートモードにしておくとカメラが自動で絞りやシャッタースピードなどを人物撮影に適した値に設定してくれます。
*ポートレートモードがない場合はプログラムオート(P)でも大丈夫です

明るさのコントロールが大事!

撮影した画像を頻繁に確認しながら、こまめに露出補正(明るさの調整)を行いましょう。

オートモードの一つであるポートレートモードでは写真の明るさ(露出)はカメラが自動で決めることになりますが、光の向きや強さによってカメラが正しく判断できずに明るさにバラツキが出ることがあるのです。そのため撮影状況に応じて露出補正ダイヤルを使って人間が明るさの最終調整をすることが大事です。

*露出補正の設定方法はカメラによって少し違いがありますのでマニュアルなどで確認して見て下さい。入門一眼レフなら(+/-)ボタンを押しながらダイヤルを回し、中級機以上は専用のダイヤルが割り当てられている事が多いです。

また、ポートレートにおいて女性を撮影する際は、肌を綺麗に見せるため、少し明るめに撮るのもいいでしょう。少し暗いと感じたら+1~2EV程度露出補正してみましょう。

ポートレートでは半逆光や逆光での撮影を頻繁に行います。逆光での撮影は順光(正面からの光)とは違い被写体と背景の明るさに大きな差ができるため、人物の顔が暗くなりやすいのです。

京都 ポートレート

例えば、上の35mmの写真を約1EV暗くしてみると左のような感じになります(撮影後に調整)。曇りの日や背景が明るいシーンではオートで撮影すると左のような明るさになりがちです。右の明るい写真の方が良いイメージですよね。

撮影に慣れたらマニュアルが楽かも

撮影に慣れてくると、被写体の表情や写真の構図まで見られるようになってきます。そんな方は、マニュアルモード(M)での撮影に挑戦してみるのはいかがでしょうか。

マニュアルモードのメリットは、露出が固定されることです。はじめにしっかり露出を決めてしまえば、露出補正する必要がなくなり、被写体の表情や構図により集中することができます。

デメリットは光が変わればそのたびに設定(絞りやシャッタースピード、ISO感度)を変える必要があることです。慣れていなければ撮影テンポが悪くなってしまいます。ものや景色を撮るのとは異なり、ポートレートにおいては撮影のテンポが重要になってきます。

マニュアルモードについてはこちらの動画もどうぞ!

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京都のおすすめ撮影スポット5選!

機材選びと撮影モードが決まれば準備オッケーです。実際に京都の街に出て写真を撮っていきましょう。

「京都の写真スポット」と聞くとどの場所が浮かんできますか?ガイドブックやインターネットで調べると数多くのスポットが出てくるでしょう。

しかし、スポットの多さゆえ、「○○も行きたい!けれど△△も捨てがたい!」と絞り切れない方も多いのではないでしょうか。

そこで今回は、数ある京都の写真スポットの中でも特にお勧めしたい5つのスポットを紹介したいと思います。(先日実際に現地に足を運んできました!)

詳しい地図は下部にまとめて表示しています

1. 祇園

京都 ポートレート

  • オススメ度 ☆☆☆
  • 写真の撮りやすさ ☆☆☆
  • 季節 通年

祇園は京都市の東山区にある神社「八坂神社」を中心とする一帯を指します。季節を問わず多くの観光客が訪れる京都を代表する観光スポットの一つです。最寄り駅は阪急線「河原町駅」、京阪線「祇園四条駅」。バス路線もたくさんあります。

広範囲にわたる祇園の中でも撮影スポットとしておすすめしたいのが「祇園白川」。京都市東山区にある白南通りに位置しています。

町家が連なり脇に白川が流れるこちらのスポット。石畳の道と玉垣(または水垣)と呼ばれるオレンジ色の垣(かき)が特徴です。春にはきれいな桜の花も見ることができます。

京都 ポートレート

京都ならではの趣、風情が感じられるこのスポットは日本人だけでなく多くの外国人観光客が訪れます。テレビドラマの舞台としてもしばしば使われる名物スポットです。
(実際に足を運んだ際にも和装で撮影を行っている外国人観光客の姿が見られました。)

雰囲気がよく京都ならではの写真が撮れるというメリットがあります。祇園付近には和装レンタルのお店も多く、和装での撮影もおすすめです。

その一方で、背景にいらないものが映りやすいというデメリットもあります。特に初めて撮る方は、ただの記念写真になってしまわないように注意したいです。

2. 先斗町

京都 ポートレート

  • オススメ度☆☆☆
  • 撮りやすさ☆☆☆☆
  • 季節 通年

続いて紹介するのは「先斗(ぽんと)町」。京都市中京区に位置し、鴨川と木屋町通りの間に位置する花街です。最寄り駅は阪急線「河原町駅」。祇園のすぐ隣です。

風情ある町並みで外国人観光客も多く訪れます。祇園と同じく季節を気にすることなく撮影できるスポットです。先斗町は夜になるとお店の明かりがつき色鮮やかです。夕方から夜に撮影すると雰囲気ができていいでしょう。

先斗町でポートレートを撮る際に気をつけたいのは道が狭く人通りも多い点です。他の方に注意を払いながら撮影するようにしましょう。

3. 下鴨神社

京都 ポートレート

  • オススメ度 ☆☆☆☆
  • 写真の撮りやすさ ☆☆☆☆
  • 季節 春

続いて紹介したいおすすめスポットは「下鴨神社」。京都市左京区に位置する京都の社寺の中でも最も古い部類に入る神社です。市街地からは少し離れ、最寄り駅は京阪線「出町柳駅」。京都駅からならバスも便利です。

下鴨神社におけるおすすめ撮影スポットは広大に広がる糺(ただす)の森・馬場です。時代劇の撮影場所としても有名な場所です。

紅葉がきれいな秋もいいですが、緑が生い茂る春に撮るのもおすすめです。緑を生かした写真を撮ることができます。

下鴨神社では大きな鳥居、楼門などインパクトのあるものが背景として写ります。ポートレートを撮る際には頭に入れておきたいです。

また、神社という場所を考えると、和装の女性を撮るのに適したスポットであるといえます。女性の方は和装レンタルを利用しての撮影をおすすめします。

京都 ポートレート

4. 蹴上インクライン

京都 ポートレート

  • オススメ度 ☆☆☆☆☆
  • 写真の撮りやすさ ☆☆☆☆☆
  • 季節 冬

続いて紹介するのは「蹴上(けあげ)インクライン」です。京都市左京区にある「南禅寺」から徒歩圏内にあります。最寄り駅は地下鉄東西線「蹴上駅」。

蹴上インクラインは全長582m、世界最長の傾斜鉄道跡。船を運航するために敷設されていた傾斜鉄道の跡地です。

蹴上インクラインは京都の撮影スポット、特にポートレートを撮るには外せないスポットです。春にはソメイヨシノやヤマザクラなどの桜が満開で線路との相性もばっちりです。

しかし、桜のシーズンは人がごった返すため撮影するのは困難です。早朝に撮るのならなんとか可能というレベルです。(同様の理由で秋に撮ることもおすすめしません。)

京都 ポートレート おすすめスポット 蹴上インクライン

studio9注:桜の時期はとても見事ですが平日の早朝に行ってもこんな感じで人が完全に切れることはありません。。(撮影:中原一雄

人ごみが多い中でポートレートを撮るデメリットは、モデルが恥ずかしさを感じてしまうことです。また撮影するカメラマン側もさまざまなことに気を取られてしまいます。

そこで蹴上インクラインで撮る際におすすめしたい季節は冬です。寒さこそありますが、閑散期であるため、撮影に集中することができます。(本記事の取材で足を運んだ1月末、平日の午後も人は少なかったです。)

春夏秋冬、季節に合った写真をイメージすることが大切です。冬ならば寂寥感(せきりょうかん)溢れる写真を表現するのはいかがでしょうか。

京都 ポートレート

5. 鴨川

京都 ポートレート

  • オススメ度 ☆☆☆
  • 写真の撮りやすさ ☆☆
  • 季節 通年

京都のおすすめ撮影スポット、最後に紹介するのは「鴨川」です。京都市内を南北に流れる河川です。鴨川は祇園と並ぶ京都では定番と呼べる観光地です。土日、平日を問わず多くの観光客が足を運びます。

祇園と同じく、季節にとらわれず通年で撮影できるスポットです。それぞれの季節に合わせた撮影が可能です。
(春は桜が満開で特にきれいです!)

お店が立ち並んでいたり、三条大橋をはじめとする橋が特徴です。階段で下まで降り、川沿いの芝生の上や石を利用しての撮影もおすすめです。

鴨川で撮影する際に気をつけたいのが、背景にさまざまなものが写りこみやすい点です。ポートレートにおいては余分にものが写りすぎてしまうことは避けたいです。そこで重要なのは、「何を撮るか」ではなく「何を撮らないか」ということです。ポートレートにおいて主役は人です。

主役をいかにして際立たせられるかを考えた構図作りが求められます。(初心者の方には難しいスポットかもしれません。)

今回は京都のおすすめスポットとして祇園、先斗町、下鴨神社、蹴上インクライン、鴨川の5つを紹介しました。他にも京都でポートレートを撮るならば宝ヶ池、北山などもおすすめです。

京都で写真を撮る際の注意点

京都で撮影をする際には気をつけておきたいことがあります。

撮影禁止の場所もある

東福寺のように繁忙期や観光客の量に応じて撮影禁止(又は一部のみ撮影禁止)の社寺があります。注意書を事前に読んでおきましょう。

祇園では舞妓さんを見かけることがありますが、近くのお茶屋へ出勤(又は退勤)の途中の場合もあります。見つけてもむやみに撮ろうとせず一声かけるのがマナーです。

また、観光地では狭い道も多く観光客も多いため、一般の方の通行を邪魔しないことや荷物の置き引きなどにも注意です。撮影に夢中になりすぎると事故の危険性もあります。

写真を撮る人のマナーの悪さで撮影禁止となる場所も毎年のように耳にするため撮影マナーはきちんと守りましょう。

まとめ

いかがでしたか。今回は一眼レフ初心者の方でもできる、京都でポートレートを撮る際の機材選び、撮影モード設定、そしておすすめの撮影スポットまで紹介してきました。

紹介した京都のおすすめスポットはあくまでも一部です。ほかにも魅力的なスポットが京都にはたくさんあります。今回紹介した内容を参考にしながら京都の名物スポットをめぐり、あなただけの一枚を撮ってみてはいかがでしょうか?

写真撮影・記事執筆:四宮匡崇 / photographer
*プロフィールは下記参照

記事執筆・編集:井本佳孝/ライター・編集者
Twitter https://twitter.com/imoyoshi78
Facebook https://www.facebook.com/yoshitaka.imoto.5

撮影協力(モデル):上野貢希/カメラマン
インスタグラム https://www.instagram.com/kouki_7_2_4/

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この記事を書いた人
四宮 匡崇
四宮 匡崇 / 専門ライター
結婚式や家族写真などを撮影しているカメラマンです。 四宮 匡崇のプロフィールページ
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