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羽生善治 対 森内俊之 2 NHK杯



相振り飛車の将棋でした。
角交換から49手目▲3三角で飛車を押さえ込みの受けきりを狙います
また、受けきり継続のための手として55手目▲4八玉。囲いの反対方向にいきますがこの手で後手からのの手段△7九角や△5九角を消していて攻めるのは容易でなくなります。
しかし、後手も簡単に攻めをきらしませんでした。
先手の飛車取りの▲3二銀を待ってからの△4四銀で駒を捌きにいきます。
角がなくなってみると△4四角の香車取りが受けにくく駒を投入しますが、△2八歩で細かい細い攻めが続きました。
92手目△5六歩が急所の攻め。▲同銀も△4六銀で攻めがはっきり続きそうな形となりました。
だからといって後手が勝ちになったわけではありませんでした
▲5九玉から銀を見捨てて▲8八玉まで来てみると先手玉を捕まえる駒が不足している様子がはっきりわかります。
後手は金と桂馬を交換して114手目△8五桂と縛りますが、▲5五角が攻防の一手。
単に逃げたような△1五角も場合によっては△3七角成で取ると詰みなどというてもあり油断ならない手。
これをみて先手が決めにいきます。△6二桂成から△5二金で詰めろ。先手玉に詰みはなく、ここで後手は受けなければなりません。
そこでの着手が△9四歩。逃げ道を作られてさて詰んでいるのかどうか。。。
実際には詰んでいましたがNHK杯の早指しで見つけられず羽生の勝ちとなりました
詰み筋は
▲6二金△同玉▲6一金として
  △同玉は▲6三龍△6二金▲2一飛成△5一歩▲7二金となるので
△7二玉▲5二龍△6二桂▲同金△8二王▲7三角成
  これを△同玉は▲6三龍△8四王▲7五銀△同歩▲7四金△9三王▲8三龍となるので
△同桂▲7二金△9三王▲8二銀△8四王▲7三銀不成
△9三王▲8四金△同歩▲8二銀不成△9二王▲9一銀成
△9三玉▲9二成銀△同玉▲8二金△9三玉▲9二金
△8三王▲8二龍で詰み

最初の▲6一金が見つかればそれほど難しくなかったかもしれませんが盲点の手で仕方ないところでしょう。
ともかくすごい戦いでした
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