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<台湾>2・28事件70年、犠牲者悼む…中央大総長が出席

毎日新聞 2/28(火) 20:19配信

 【台北・鈴木玲子】1947年に国民党政権が台湾の住民を武力弾圧した「2・28事件」から70年の28日、台北市の「二二八記念碑広場」で犠牲者らを追悼する式典が行われ、卒業生の台湾出身者十数人が犠牲になった日本の中央大学の酒井正三郎総長が初めて出席した。酒井総長は「志半ばで悲劇に巻き込まれた先輩方はさぞ無念だったと思う」と哀悼の意を述べた。

 民進党の蔡英文総統は事件とその後も続いた言論弾圧などの真相究明を進める決意を示し、3月1日から政府機関の資料をさらに調べると明らかにした。

 日本人の犠牲者は少なくとも4人とみられ、沖縄県・与那国島出身の石底加禰(いしそこかね)さん(当時39歳)と仲嵩実(なかたけみのる)さん(同29歳)の遺族は昨年11月に賠償請求と被害認定を申請した。28日の式には遺族12人も参加。石底さんの三女の具志堅美智恵さん(75)=沖縄県豊見城市=は「一日も早く被害者と認めて」と涙ぐんだ。仲嵩さんの長女の徳田ハツ子さん(79)=那覇市=は「私の命がある間に絶対に解決し、あの世で父に報告したい」と話した。

 式には韓国出身の父が犠牲になった台湾在住の韓国人・朴鈴心さん(77)も初出席。被害認定を担う財団法人は25日、父の朴順宗さんを被害者と認定し、賠償の支払いを決めた。これまで公的報告書に韓国出身者の被害記録はなかった。鈴心さんは「被害者と認められて、こんなにうれしいことはない。父も喜んでいるはず」と話した。

最終更新:2/28(火) 20:20

毎日新聞

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