こんにちは!かきたろー(@kakitaroo_)です。
お金の事を書くブログとしておきながら、マンガ紹介の記事が多くなってきました(笑)
ありがたいことにドラゴンボール超の記事は多くの人に読んでもらっています。
【ドラゴンボール超】マンガにはマンガにしかないおもしろさがある!
そこで「マンガの一部を貼るのは引用として認められるのか」というブコメをいただきました。
というわけで、著作権的にどうなのかということをいろいろ調べてみたので、私の見解と最近話題の「マンガルー」というサービスについて語りたいと思います。
マンガルーって?
有名マンガのコマをブログやSNSで使える無料サービスです。
マンガルー - 有名マンガのコマをWebサイト、ブログ、SNSで使える無料Webサービス
作者と出版社が画像に埋め込まれているので、著作権法でいう「引用」に認められるということですね。
「引用」について
以下のサイトを参考にさせていただきました。
漫画のコマ画像をブログで引用するときの著作権的な留意点って? - 青猫文具箱
マンガのコマやセリフの引用ってどこまで大丈夫なの?著作権の勉強会で弁護士の見解を聞いてきたよ。 | 染谷昌利公式ブログ
著作者の承諾を得る事なく、マンガのコマをブログに貼るためには「引用」する必要があります。引用における注意事項として文化庁はこのように掲載しています。
引用における注意事項
他人の著作物を自分の著作物の中に取り込む場合,すなわち引用を行う場合,一般的には,以下の事項に注意しなければなりません。
(1)他人の著作物を引用する必然性があること。
(2)かぎ括弧をつけるなど,自分の著作物と引用部分とが区別されていること。
(3)自分の著作物と引用する著作物との主従関係が明確であること(自分の著作物が主体)。
(4)出所の明示がなされていること。(第48条)
(1)必然性
著作権法で明記された「報道、批評、研究その他の引用の目的」に合致すれば良いです。「おすすめマンガ紹介」などの記事で感想とともにコマを掲載するのは「批評」にあたるはずなのでOKだと判断します。
ちなみにマンガルーでは明らかに必然性がない使用も可能ですが、権利者より正式に許諾を受けているそうなので、大丈夫なのでしょう。
(2)区別
本や論文など文字だけで引用する場合は区分があいまいになりがちですが、ブログにコマを貼る場合は文字と画像なので、自分の著作物と引用部分の区別はできているでしょう。
(3)主従関係
マンガのコマを大量に貼り付けて、「おもしろかった!」だけで終わるようだと明らかに引用部分が主になるのでダメということです。
一概にセリフより文字量が多ければ良い、少ないとダメというわけでもないので、個別に裁判してみないとわからないそうです。
曖昧なところですが、文字量と画像の枚数に注意すればそんなに問題になることはないのではないでしょうか。全部のページを貼ったりするのはアウトです。
(4)出所の明示
最低限、作者名とタイトルがあれば良いです。巻数・ページ数はあると親切ですが、法的に問題はありません。
マンガルーでは出版社も載ってますが、マンガの場合は「著作者=漫画家」が一般的です。
明確な表記のルールはないので、そのページ内でわかればいいそうです。
1つの記事で1つのマンガしか載せない場合は、すべての画像の下に書いてなくても大丈夫だと思われます。
以上の4点が満たされていれば引用として認められるはずですので、著作者から文句を言われることもないと思います。
マンガルーの問題
このへんを気にせずに貼るだけで絶対に大丈夫なのは楽でいいと思いますが、問題点もあります。
PCならマウスホバー、スマホだとスクロールする指が触れただけ(タップではない)でリンクが表示されます。しかもスマホの方は指を離しても消えません。
マンガルー - 有名マンガのコマをWebサイト、ブログ、SNSで使える無料Webサービス
大きいコマならまだいいですが、
マンガルー - 有名マンガのコマをWebサイト、ブログ、SNSで使える無料Webサービス
うざくないですか???
しかもこのリンク、自分のアフィリエイトリンクに変更はできません。
マンガルーは無料サービスですから、ここから収益を得ているわけです。そりゃ変えれませんよね。
紹介してるのに訴えられることがあるのか
感想などを書いてマンガを紹介し、アフィリエイトリンクを貼るような方式のブログの場合ですが、知らなかった人に知ってもらえる機会を提供して、微力ながらも売上に貢献しているのに訴えられることがあるのでしょうか?
コマを貼って悪口ばかり書いたり、ネタバレサイトのようにページ全てを貼るようなことはよくないですが、そういったサイトでも生き残っています。著作権は権利者からの訴えありきなので、裁判をやるに値しなければ訴えてこないんですね。
だからといってなんでもやっていいわけではありません。
しかし「引用」の定められた方式に則っていれば、神経質になる必要もないかと思います。
というわけで、私はマンガルーは使わずに「引用」します。
必然性がない使用をしたい場合には、マンガルーを利用すべきだと思います。
ちなみにこの記事はマンガに限った話です。他の媒体だと少し話が変わってくると思います。特に音楽はJASRACが絡んできて厄介だそうです。
専門家ではありませんので、明らかにおかしな部分があればご指摘いただけますと幸いです。