富山地方鉄道(富山市)などは27日、中部と北陸にまたがる観光ルート「昇龍道」で、訪日外国人向けの高速バス乗り放題きっぷが利用可能な路線を拡大すると発表した。4月から富山―高山や富山―富山空港などを結ぶ路線が新たに加わる。
「昇龍道フリーバスきっぷ」は名古屋鉄道(名古屋市)が企画して富山地鉄や加越能バス(富山県高岡市)などが参画する切符。7路線の高速バスが3日間乗り放題の「高山・白川郷・金沢コース」(7500円)と、18路線が5日間乗り放題の「ワイドコース」(1万3千円)などがある。
従来の「昇龍道高速バスきっぷ」を改称して販売する。高山・白川郷・金沢コースでは富山地鉄と濃飛乗合自動車(岐阜県高山市)が共同運行する、白川郷を経由して富山と高山を結ぶ路線などを追加。ワイドコースでは富山地鉄の富山―高岡線や、北陸鉄道(金沢市)と加越能バスが共同運行する高岡―金沢線などが利用できるようになる。
路線拡大に伴い、富山空港に同切符の引き換え場所を新設する。高山や金沢に向かう訪日客が同切符を使いやすくなり、富山空港の利用促進が期待できる。