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【スポーツ】

[フィギュア]宇野、4種類の4回転ジャンプ 世界一奪取へプラン披露

2017年2月28日 紙面から

冬季アジア大会で金メダルを獲得し抱負を語る宇野昌磨=中部国際空港で

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 札幌冬季アジア大会のフィギュアスケート男子で金メダルを獲得した宇野昌磨(19)=中京大=が27日、札幌から移動した中部国際空港で取材に応じ、3月の世界選手権(フィンランド)に向けたプランを披露。来月10日からの国際大会、クープ・ド・プランタン(ルクセンブルク)を経て大舞台に挑むが、状態次第では新技の4回転サルコーを含めた4種類の4回転を取り入れる可能性を示唆した。

 世界一への歩みを止めるつもりはない。昨年末の全日本選手権を制し、アジアの頂点にも立った宇野はどこまでも貪欲だった。何と来月末の世界選手権で4種類の4回転ジャンプを取り入れる可能性を示唆した。

 「そういう練習も取り入れたいなと思っています。今はループの確率がよくないんで、せめてフリップくらい(の成功率)になればサルコーを入れる余裕ができる。サルコーは一生跳べないと思っていたけど、最近は跳べだしたんです」

 1年前は4回転トーループしかなかった19歳は急激に成長している。今季前に4回転フリップを成功させると今月の四大陸選手権で4回転ループに成功。さらに4回転サルコーも視野に入れているというのだ。

 現時点で今季中に取り入れるかどうかはループの完成度次第だが、フリーで4種類の4回転に挑戦となれば四大陸選手権で優勝したチェン(米国)や金博洋(中国)くらい。3種類の羽生結弦(ANA)をしのぐレベルとなる。

 男子シングルとして3大会ぶりの金メダル獲得から一夜明けたこの日、「悔しさが残る試合だった。今回見つかった課題を次につなげたい」とショートプログラムでのジャンプ失敗などを反省した。次戦は無良崇人(洋菓子のヒロタ)も出場する来月10日からのクープ・ド・プランタン(ルクセンブルク)。宇野にとっては大舞台を前にした大事な練習の場となる。

 新技への挑戦理由を「難しいことをやることによって(他が)簡単に思えてくる。自分の基準を引き上げるのは大事」と話すと「負けっ放しはイヤ。いつか勝てるような実力をつけたい」。4回転時代に突入している男子フィギュア界、昨年の世界選手権で7位と沈んだ19歳は闘志十分だ。 (兼田康次)

 

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