蹴球探訪
異端のレジェンド 土屋征夫 41歳9カ月“J1最年長出場”(5月25日)
【芸能・社会】アカデミー賞作品賞「ムーンライト」 「ラ・ラ・ランド」と呼ばれるも誤発表2017年2月28日 紙面から
【ロサンゼルス共同】米映画界最大の祭典、第89回アカデミー賞の発表・授賞式が26日(日本時間27日)、米ハリウッドで開かれた。作品賞はバリー・ジェンキンス監督の黒人少年の成長を描いた「ムーンライト」。本命視された「ラ・ラ・ランド」と発表されたが、スピーチ中に訂正する前代未聞のハプニングも起きた。 式はトランプ大統領への批判や、多様性の大切さを訴える発言が相次ぐ異例の展開に。イスラム圏からの入国禁止を決めたトランプ氏の大統領令に反対したイラン人アスガル・ファルハディ監督の「セールスマン」が外国語映画賞を受賞。しかし、監督は大統領令に反対し、欠席した。 長編アニメーション賞候補のスタジオジブリ作品「レッドタートル ある島の物語」、撮影賞にノミネートされた、遠藤周作さん原作で長崎が舞台の「沈黙 サイレンス」は受賞を逃した。 作品賞のプレゼンターで登壇したウォーレン・ベイティ(79)は「(候補作品は)世界中で多様性と自由が大事だと教えてくれます」と語った。 助演男優賞は「ムーンライト」のマハーシャラ・アリ(43)、助演女優賞は「フェンシズ(原題)」のビオラ・デイビス(51)と、いずれも黒人俳優。演技部門の候補者が2年連続で全員白人だったため「真っ白オスカー」と批判された昨年から一転、黒人の活躍が目立つ結果となった。 主演女優賞は「ラ・ラ・ランド」のエマ・ストーン(28)。13部門で史上最多タイの14ノミネートで注目を集めた「ラ・ラ・ランド」は、デイミアン・チャゼル監督が史上最年少の32歳で監督賞。撮影賞、作曲賞などを含め計6部門を制した。 ◆司会者 大統領にツイート「どうしてる?」【ロサンゼルス共同】「ここでのスピーチはトランプ米大統領のツイートのネタになるだろう」。授賞式は、移民や性的少数者らへの排他的な政策をとる大統領批判の場となった。 司会のジミー・キンメルさんは冒頭からトランプ氏をやゆする発言を連発。同氏から「最も過大評価された女優の一人」と批判された名女優メリル・ストリープ(67)に、満場のスタンディングオベーションを受ける機会も演出した。 中盤までに、受賞者らからトランプ氏に反発する発言が相次いだが、同氏は無反応。キンメルさんは自身のスマートフォン画面を会場のスクリーンに映し、同氏へ「どうしてる?」とツイートし、爆笑を誘った。 メーキャップ部門で受賞したイタリア系の受賞者は「この賞は全ての移民のためのものだ」とスピーチ。メキシコ人俳優ガエル・ガルシア・ベルナル(38)は「私たちを分断する壁の建設に反対する」と表明した。 授賞式に先立つ24日には、ビバリーヒルズで恒例のパーティーの代わりにトランプ氏への抗議集会が開かれ、アカデミー賞受賞女優のジョディ・フォスター(54)が「今こそ抵抗し、答えを求める時だ。選挙で選ばれた議員らに仕事をするよう求める時だ」と述べた。極めて異例の事態となった。 ◆「沈黙」の窪塚洋介 賞逃したが平気俳優窪塚洋介(37)が27日、東京・角川シネマ有楽町で公開中の出演映画「沈黙 サイレンス」のヒット御礼舞台あいさつを行った。 撮影賞がノミネートされたアカデミー賞は受賞を逃したが、窪塚は「何よりも作品の出来が一番大事で、賞はおまけみたいなもの。残念だが僕は賞が取れなくても何とも思わない」。ハリウッド進出第2弾「リタ・ヘイワースと手りゅう弾(仮題)」の撮影開始は「4月から。果報は寝て待ての心境」と報告した。 PR情報
|