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【芸能・社会】

世界初!お一人様合唱システム CD&配信&カラオケでも

2017年2月28日 紙面から

合唱アルバムを出すユニット「TOKYOVOICES」。(前列左から)谷石奈緒子、瀧本真己、石田彩音、(後列左から)寺島弘城、久保田敏生、目黒知史、堤智洋

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 近年の合唱ブームに目を付けた音楽業界が、世界初の“一人合唱トレーニングシステム”を開発。22日からスタートさせたレコチョクなどの配信のほか、3月1日にCD発売と同時に全国のカラオケ店でも配信を開始。本格的な合唱マーケットを開拓する。

 「シング・アロング・システム」と名付けられた新システムは、東京芸大声楽科メンバー7人のユニット「TOKYO VOICES(トーキョー・ボイセス)」とユニバーサルミュージック、通信カラオケ大手のJOYSOUNDがタッグを組んで作り上げた。

 まず、(1)代表的な合唱曲を収録したCD「立春〜さくらのころ〜」(1日発売)を制作。「旅立ちの日に」など9曲すべての歌なしのピアノ伴奏も収録。(2)レコチョク、iTunesなどでは、通常バージョン以外にソプラノ、アルト、テノールなど合唱のパート別配信を実現。(3)JOYSOUNDのカラオケ店でも通常バージョン以外にパート別カラオケで、TOKYO VOICESのメンバーとハモることができる。

 (1)は、これまでの歌謡曲、Jポップのカラオケバージョン入りと同じ。(2)は、左チャンネルには練習したいパートのみの歌声とピアノが、右チャンネルには、それ以外のパートとピアノが入っていて、自分が覚えたいパート、練習したいパートをソロで個別に聴くことができる。(3)は、歌入りオリジナルバージョンのほか、(2)同様歌いたいパートのみの歌声を抜いた伴奏をバックに独りカラオケで練習したり、仲間と盛り上がるなど、これまでにない合唱をテーマにした楽しみ方が可能になる。今回の9曲で74バージョンの音源が用意された。

 ユニットの7人は、瀧本真己(26)をはじめ東京芸大声楽科卒業生と現役生で、個々にも活動中。アルバムでは最少人数で合唱しているため、各パートの音程やメロディーが聴きやすいのが特長だ。

 楽譜配信サイトではコンビニなどで手軽に楽譜を有料ゲットすることが可能になっていて、合唱環境はますます広がりを見せている。今後も大きなマーケットとして注目されそうだ。

◆ヤマハが6月からシニア向け教室

 全国の合唱団は、全日本合唱連盟登録数だけでも5000団体以上ある。童謡、歌謡曲、クラシックなど幅広いジャンルの歌を合唱でつづるBS日テレ「BS日本・こころの歌」(月曜午後9時)は、出演者のユニット「フォレスタ」が展開中の全国コンサートが各地で大盛況。3月7日には、隔週刊CD付きマガジン「こころに響く日本の歌」(小学館)が創刊される。音楽教室大手のヤマハは、6月から全国800会場でシニア向けの合唱教室を始める。

 

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