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【大相撲】

17年ぶり4横綱時代 稀勢「あの素晴らしい雰囲気再び」

2017年2月28日 紙面から

大相撲春場所を前に、番付表を手にする稀勢の里=大阪市港区の田子ノ浦部屋宿舎で(伊藤遼撮影)

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 昇進から1カ月が過ぎ、奉納土俵入りやパレードなどを通じて「横綱」の呼び声には慣れた。それでも、大阪市港区の田子ノ浦部屋で会見した稀勢の里は「本場所じゃないからまだまだ。常に優勝争いに絡むのは絶対条件」と、地位の重みを実感する勝負の土俵に向け、気合をにじませた。

 17年ぶりの4横綱時代。貴乃花、曙、武蔵丸、若乃花の熱戦にテレビ越しで胸を躍らせていた野球少年が、憧れの存在まで駆け上がった。白鵬、日馬富士、鶴竜の待ち受ける群雄割拠の場所の主役を張る。

 当時を「後半は面白かったなぁ」と振り返る口調に熱が帯びた。「見ていて興奮した。あのときの素晴らしい雰囲気になるように」と優勝争いに加わる覚悟を示した。

 十両昇進決定や新関脇の節目が重なってきた春場所。2002年の初土俵も大阪だった。「一からのスタートの気がする。春に思いはある」と話した稀勢の里。先代師匠の鳴戸親方(元横綱隆の里)は、新横綱で迎えた1983年秋場所で全勝優勝。その優勝額を稽古場で目に焼き付けてきた第72代横綱が、思い出深い土俵で偉業の再現を目指す。 (志村拓)

 

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