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【大相撲】

新入幕・宇良は小兵卒業 身長2センチ伸びた!体重は20キロ増!

2017年2月28日 紙面から

大相撲春場所の新番付が発表され、木瀬親方(右)と笑顔で握手する宇良=大阪府吹田市の木瀬部屋宿舎で(伊藤遼撮影)

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 日本相撲協会は27日、大相撲春場所の新番付を発表し、初場所で初優勝を決め第72代横綱に昇進した稀勢の里(30)=田子ノ浦=が西の横綱に座り、2000年春場所以来、17年ぶりの4横綱となった。新入幕は地元・大阪出身の宇良(24)=木瀬=1人。初土俵から所要12場所での昇進は年6場所制となった58年以降、史上7位タイ(幕下付け出しを除く)のスピード出世を決めた。

 アクロバット相撲で土俵を席巻する宇良が、小兵を卒業しそうだ。初場所では十両以上で初となる「たすき反り」を決めた業師だが、相撲の基本は押し。「稽古場では毎日、押すことを意識してる」と先を見据え、そのための体重増を図っている。

 中学入学時はわずか47キロ。関学大入学時でも65キロ。2年前の初土俵は113キロで挑んだが、1日の健康診断では自己最高の134キロを記録した。「体を大きくすることができている。日々の生活リズムを崩さないことが体重増加につながる」と着々と成長している。驚きは体重だけではなく身長も伸びていること。「身長もこないだの健康診断で174センチ(初土俵時は172センチ)になっていて」とすでに小兵とは呼べない体形になっている。

 師匠の木瀬親方(元幕内肥後ノ海)は「出て行けと言っても、ずっと座って食べている」と食べる努力を評価。「140キロになったら面白い。押されなくなるだろうね」と親方も楽しみで、動きについても「稽古は一番やる。稽古しながら太っているから大丈夫」。アクロバット相撲は健在のまま前に出る力がつけば、上位での活躍も間違いない。

 「技を出そうとしてるのではなく負けたくない気持ちがああいう形(たすき反り)に表れた。その辺はご了承していただきたい」。注目される大技には妙に丁寧な断りを入れたが、師匠は「何かやる、何かやる。何かやるよ、あいつは」と期待大。宇良も「(地元で新入幕は)たまたまなのか地元に不思議な力があるのか分からないけど、もっと頑張りたい」と期待を抱かせた。 (岸本隆)

 

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