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【大リーグ】

ダル、OP戦初登板で154キロ 2年前の悪夢ねじ伏せた

2017年2月28日 紙面から

2年前、手術を強いられた嫌な場所の記憶を好投で封じ込めたダルビッシュ(社英夫撮影)

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 大リーグは26日、オープン戦が各地で行われ、レンジャーズのダルビッシュ有投手(30)がロイヤルズ戦に先発してオープン戦初登板。1イニング2/3を1安打無失点で2奪三振。チームは6−4で勝った。アストロズの青木宣親外野手(35)はWBC日本代表に合流前最後の試合となるブレーブス戦に「1番・中堅」で出場し、2打数1安打。チームは3−2で勝った。マーリンズの田沢純一投手(30)はカージナルス戦で3回に3番手で初登板し、1イニングを無安打無失点で2奪三振。チームは4−7で敗れた。

◇レンジャーズ6−4ロイヤルズ

 因縁の場所で恐怖感を振り払った。ダルビッシュの2年ぶりのオープン戦登板は、敵地サプライズスタジアムでのロイヤルズ戦。2年前の3月5日、まさにこの球場でオープン戦初登板(対ロイヤルズ)の前に右肘を痛め、靱帯(じんたい)再建手術を強いられる引き金となった。

 「ちょっと怖いなっていうのはあった。(2年前の)その日にキャッチボールの途中で『あれ?』って思い始めて、ブルペンでもおかしかったので、(きょうは)キャッチボールのときからかなり意識はしていた」

 それでも、1イニング2/3を37球で1安打無失点、2奪三振。早春としては規格外の96マイル(154キロ)もマークした。不幸な記憶を力でねじ伏せ、「すごく良かった。(球速は)よく出ているな、というふうには思った」とうなずいた。

 今季から久しぶりに再装備するフォークも多投した。「自分としてはすごくいい変化をしていた。もう(指の)抜き方は大体固まっている。あとはコントロールをちゃんと、常に同じようなところから落とせるように」。球を受けたチリーノス捕手も「アウトスタンディング(素晴らしい)。ワールドシリーズに行けると思う」と褒めちぎった。

 最悪の記憶を葬り去った背番号11が、完全復活に向けてまた一歩前進した。 (サプライズ秋野未知)

 

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