ジョンナム氏殺害 3グループに分かれて犯行か

ジョンナム氏殺害 3グループに分かれて犯行か
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北朝鮮のキム・ジョンウン(金正恩)朝鮮労働党委員長の兄、キム・ジョンナム(金正男)氏が殺害された事件で、韓国の情報機関は、北朝鮮の秘密警察や外務省などに所属する人物が、殺害を実行する2つのグループと後方支援する1つのグループに分かれて犯行に及んだという分析を明らかにし、国家ぐるみの組織的犯行との見方が強まっています。
韓国の情報機関「国家情報院」は27日、国会の情報委員会で、キム・ジョンナム氏が殺害された事件についての分析を報告しました。

情報委員会に出席した国会議員によりますと、国家情報院は犯行に関与したのは、北朝鮮の秘密警察にあたる国家保衛省や外務省などに所属する8人で、2つの「実行グループ」と1つの「後方支援グループ」に分かれて犯行に及んだという分析結果を明らかにしたということです。

具体的には、国家保衛省のリ・ジェナム容疑者と外務省のリ・ジヒョン容疑者が「実行グループ」として、ベトナム人のドアン・ティ・フオン容疑者に接触し、国家保衛省のオ・ジョンギル容疑者と外務省のホン・ソンハク容疑者が、もう1つの「実行グループ」として、インドネシア人のシティ・アイシャ容疑者に接触したということです。

そして、最終的には2つのグループがマレーシアで合流して、フオン容疑者とシティ容疑者の女2人に犯行を実行させたとしています。

また、これらの「実行グループ」とは別に、国家保衛省所属で北朝鮮大使館のヒョン・グァンソン2等書記官とコリョ航空のキム・ウギル職員、それにすでに拘束されているリ・ジョンチョル容疑者など、合わせて4人が「後方支援グループ」として、キム・ジョンナム氏を追跡し、実行グループに報告していたということで、北朝鮮による国家ぐるみの組織的犯行との見方が強まっています。