トラリピはFXというカテゴリで見ると異常とも思える程の高コスト(手数料・スプレッドが高い)のシステムです。
ところが現実にはトラリピを行っている人が多く、7万もの口座数、預かり資産540億円、営業収益2億(2014年8月)(※)と堅調な業績を出しているように見えていました。
※ 7万もの口座数などについて(全盛期の2014年8月)
以前からトラリピが人気だったなんて信じられない思いでしたが、改めて考えてみていくつか思い当たることがあります。
その詳細を下記で紹介します。
結論を先に伝えておくと、トラリピよりループイフダンの方が利益が11から78%も大きくなるのでループイフダンに乗り換えるべきです。
最新情報
この記事で書いた通り、トラリピはループイフダンに負け衰退傾向が続き、ついに外資系ファンド「カーライル・グループ」に買収され2017年1月20日に上場廃止となりました。
外為オンラインとの特許訴訟でも敗訴しており、自慢のトラリピ特許すら無価値であることが証明されています。
上場廃止、特許についても以下で詳しく解説します。
※ 7万もの口座数などについて(全盛期の2014年8月)
http://www.m2j.co.jp/company/ir_info/disclosure.php
以前は上記URLには口座数などの伸びを示すチャートを掲載して自社の成長ぶりを誇示していましたが、2015年末がピークで、その後口座数が激減しました。
現在ではその情報が隠され、無機質なPDFのみを羅列するようになっています。
以前からシステム障害情報なども公開しておらず不親切な印象でしたが、都合の悪いことは隠す社風のようです。
以前は上記URLには口座数などの伸びを示すチャートを掲載して自社の成長ぶりを誇示していましたが、2015年末がピークで、その後口座数が激減しました。
現在ではその情報が隠され、無機質なPDFのみを羅列するようになっています。
以前からシステム障害情報なども公開しておらず不親切な印象でしたが、都合の悪いことは隠す社風のようです。
目次
ループイフダンやトラリピのように一定値幅で売買を繰り返す手法自体は優れているので、FXをよく知る人がループイフダンや擬似トラリピ(手動でのトラリピ)をやるのは合理的だと思います。
しかし、敢えてマネースクウェア・ジャパンに高い手数料を払ってトラリピをやる合理的理由がありません。(ループイフダンは同じ設定のトラリピより10~78%も利益が大きいため。バックテスト参照)。
しかし、敢えてマネースクウェア・ジャパンに高い手数料を払ってトラリピをやる合理的理由がありません。(ループイフダンは同じ設定のトラリピより10~78%も利益が大きいため。バックテスト参照)。
一方、FXに疎い人であれば話は変わります。
トラリピはそのような人によって、FXというより投資信託などと同様の金融商品という位置づけで買われていたんだと思います。
つまり、世の中にはFX自体もよく理解しておらずFXはいつ買ったり売ったりすればいいのかわからないという人も結構多く、そのような人達にとっては、一度設定すれば後は何もしなくても毎月一定の利益が出せるというシンプルな金融商品としてそれなりに魅力があったんだと思います。
投資信託などでも毎月分配金があるものが高齢者を中心に人気という話も聞きますし、そういうものと同様に毎月コツコツ稼げる金融商品と考えた高齢者の運用先として利用されていたんだと思います。
トラリピの仕組みをある程度理解できれば一定のレンジ内にあれば利益が出せるとわかるし、為替なら円高が進んでもこれ位だろうという見当がつきやすいので、株や投資信託より安心と思う人がいてもおかしくないです。
「トラリピ」と「他のFX」を比べたら明らかにコストが高いと気づくのですが、FXをよく知らない人がそのような比較をせずに「トラリピ」と「FX以外の金融商品」を比べてしまい、優れた金融商品と考えてしまうのがポイントです。
手数料ありの方がマネースクウェア・ジャパンに有利だった?
マネースクウェア・ジャパンにとって嬉しいことに、このような人(多くは高齢者)にとっては「手数料」があった方が都合がいい可能性があります。
なぜならこのような人はスプレッド等と言われても意味がわからないし、取引にかかるコストを「手数料」という自分の理解しやすい言葉で説明されると、安心してしまうからです。
本当のコストは手数料だけでなくスプレッドもあるのに、スプレッドに気づかないままという人も多そうです。
ホームページなどでスプレッドを公開するのがFX業界の常識なのですが、マネースクウェア・ジャパンは公開しておらず、意図的にスプレッドを隠そうとする悪意しか感じられません。
ホームページなどでスプレッドを公開するのがFX業界の常識なのですが、マネースクウェア・ジャパンは公開しておらず、意図的にスプレッドを隠そうとする悪意しか感じられません。
コストを見えにくくする工夫
誰にとっても手数料は嫌なコストです。
そのため、トラリピのシステムでは、注文時にもなるべく手数料を見せないように「利益金額(手数料を差し引いた利益)」しか入力させないようにしたり、ランキングにも手数料という表示を出さない、取引履歴にも「成立価格」と「取得価格(手数料を差し引いた価格)」という用語を使う等、手数料を見えにくくするための様々な工夫しています。
そして、その思惑通りに手数料を気にせずに売買している人(騙されている人)が多かったんだと思います。
トラリピではランキング等において「利益率」というFXでは耳慣れない言葉を使って宣伝しています。
これは「利回り」とは全く違うものなのですが、利回りのようなイメージを持ちやすい(誤認しやすい)ものだと思います。
よく考えればその違いもわかるはずなのですが、世の中にはよく考えずに利回りと誤解したり、単に利益率79.45 %と聞いて何となくよいものだろうと思ってしまう人は本当に存在します。
恐らくそのような人が多く取引しているのだと思います。
特許を取っていることや東証一部上場であることもよく強調していました。(現在は上場廃止)
FXをよく知るユーザーからすればそんなものは大して重要ではなく、コストの方がはるかに重要なのですが、FXをよく知らない人からすればこの宣伝文句も何となく凄いんだと感じる要因になるのかもしれません。
ですが、頼みの綱の特許は外為オンラインの訴訟で負け無価値であることが証明されており、東証一部上場という肩書も既に失われています。(下記)
数少ない自慢の「信用」すら、もはやないに等しいです。
マネースクウェア・ジャパンはキャッシュバックやギフトカードといったバラマキ型のキャンペーンが多かったことで有名です。
以前はそのスタイルで無理やり顧客を増やし業績が堅調であるかのように見せかけていただけでした。
最近では経営が傾き、ばらまく余裕すらなくなり、顧客数も利益も激減しています。
2015年2月19日にマネースクウェア・ジャパンは、外為オンラインが提供する「サイクル注文」及び「iサイクル注文」が特許を侵害するとして、その差止めを求める訴えを提起しました。
訴えた当初からその強引な主張内容からマネースクウェア・ジャパンの敗訴は確定と見られていましたが、その予想通り2017年2月10日にマネースクウェア・ジャパンの全面敗訴という判決が出ました。
2月24日にマネースクウェア・ジャパンは懲りずに控訴しましたが、勝つことはないでしょうし、下記の上場廃止のことも含め、既に失った信用は取り戻せません。
専門家から見ればその他の特許も抜け穴だらけとの情報もあり、今後もマネースクウェア・ジャパンが訴訟を起こしても負け続けると思います。
トラリピ特許と外為オンラインとの裁判については以下の記事で詳しく解説しているので参照して下さい。
トラリピ・iサイクル注文の特許侵害訴訟を解説【トラリピ敗訴→控訴中】
この経緯について、マネースクウェア・ジャパンは中国ショックや英EU離脱ショックなど、相場環境により収益が悪化したと言い訳がましい説明をしていますが、実際はループイフダンに顧客を奪われてジリ貧になったためです。
自社の経営方針が悪いのに、外的要因のせいにするというは無能な経営者がよくやることです。
こういう場合、経営者を変えるのが筋なのですが、肝心の経営者は上場廃止後も居座ると宣言しており、失敗を反省する態度は全く見られません。
今後のサービス案についても、手数料無料化などの顧客目線のアイディアは一切説明されず自社の利益のみを追求する方針なので、今後も利用者にとってトラリピを行うべきメリットは何もないと思います。
訴えた当初からその強引な主張内容からマネースクウェア・ジャパンの敗訴は確定と見られていましたが、その予想通り2017年2月10日にマネースクウェア・ジャパンの全面敗訴という判決が出ました。
判決では、外為オンラインのサービスが特許第5525082号及び特許第5650776号に抵触せず、特許第5826909号が無効であるというもので、同社サービス提供の差止めを認めませんでした。
外為オンラインの主張が全面的に受け入れられた形です。
外為オンラインの主張が全面的に受け入れられた形です。
2月24日にマネースクウェア・ジャパンは懲りずに控訴しましたが、勝つことはないでしょうし、下記の上場廃止のことも含め、既に失った信用は取り戻せません。
専門家から見ればその他の特許も抜け穴だらけとの情報もあり、今後もマネースクウェア・ジャパンが訴訟を起こしても負け続けると思います。
トラリピ特許と外為オンラインとの裁判については以下の記事で詳しく解説しているので参照して下さい。
トラリピ・iサイクル注文の特許侵害訴訟を解説【トラリピ敗訴→控訴中】
マネースクウェア・ジャパン上場廃止【最新情報】
マネースクウェア・ジャパンは2017年1月20日に上場廃止になりました。
米国投資ファンドのカーライル・グループに設立されたインフィニティによりマネースクウェアHD(マネースクウェア・ジャパンの持株会社)はTOB(株式公開買付け)されました。
この経緯について、マネースクウェア・ジャパンは中国ショックや英EU離脱ショックなど、相場環境により収益が悪化したと言い訳がましい説明をしていますが、実際はループイフダンに顧客を奪われてジリ貧になったためです。
自社の経営方針が悪いのに、外的要因のせいにするというは無能な経営者がよくやることです。
こういう場合、経営者を変えるのが筋なのですが、肝心の経営者は上場廃止後も居座ると宣言しており、失敗を反省する態度は全く見られません。
今後のサービス案についても、手数料無料化などの顧客目線のアイディアは一切説明されず自社の利益のみを追求する方針なので、今後も利用者にとってトラリピを行うべきメリットは何もないと思います。
以上のような背景で以前はトラリピにも一定の人気がありました。
でも、これからはそれが変わると思います。
ループイフダンは取引コストの点で明らかにトラリピを上回っており、FXをよく知る人にとっても魅力なシステムですし、上記のような高齢者にとっても操作が簡単な分だけトラリピより馴染みやすいものです。
私の見る限り、広告の差がないならループイフダンの方が人気が出るはずです。
現時点ではトラリピはテレビ広告も出しているし、新聞広告、野球スポンサー等、高齢者を明確に狙ったマーケティングが行われ、それが功を奏しているようです。
一方、ループイフダンはテレビ広告は出していないし、トラリピのように高齢者を明確に狙ったマーケティングがされているようには見えません。
また、ネット上の広告もトラリピに比べると弱いです。
ループイフダンはシステムが優れているためネット上の口コミによって人気が出てくるのは時間の問題だとは思うのですが、もう少し広告戦略を頑張った方がいい気がします。
広告費をスプレッドやスワップに乗せてくるようなことは決してすべきではないのですが。
FXをよく知る人はループイフダンを始めると思います。
ある程度FX経験がある人ならわかると思いますが、FXは頑張ったからといってたくさん稼げるものではないです。
勝ったり負けたりを繰り返し運が良ければトータルで勝ち越せるというパターンが多いです。
このような経験をするともっと効率よく楽して稼ぐにはどうしたらいいかという思考に進み、そこでループイフダンのように一定値幅で売買する手法を知ればその有効性に気付き、より条件のいいところ、すなわちループイフダンで取引するはずだからです。
FXをよく知る人であればネット上の情報もよく見ているはずなので、効果的な広告がされていればループイフダンを始める可能性は高いです。
トラリピや擬似トラリピ(手動トラリピ)を行っていた人もループイフダンを始めると思います。
手間とコストを考えると圧倒的にループイフダンが有利なので、このような人達にとってループイフダンではなく敢えて高コストのトラリピをやる合理的理由がないですし(トラリピとループイフダンでは11~78%もの利益差が生じます)、手間を減らしたいと考えるのはごく自然な発想なので必然的にループイフダンに行き着くと思います。
一方、高齢者のようにネットもほとんどしないしFXをよく知らない人はどうするかと言うと、今までの広告戦略ではトラリピに流れる人もそれなりにいました。
しかし、マネースクウェア・ジャパンは経営悪化により広告を減らしており、肝心の高齢者ですら確保できなくなっています。
高い手数料が改善されないことで怒りを買い、既存の利用者の多くもループイフダンに移ってしまいました。
高齢者の心(偽りの安心感)をつかもうと、わざわざ特許や東証一部上場をアピールしていたのに、裁判で負けたことや上場廃止になったことで、その両方を失っています。
高齢者はトラリピ、それ以外はループイフダンという構図が長く続いていましたが、今後はトラリピをやろうとする人がさらに減少し、ループイフダンの一人勝ちとなります。
いちユーザーに過ぎない私にとってはトラリピの人気が上がっても下がっても大した問題ではないです。
どの道、トラリピは高コストの広告戦略をしている以上、手数料・スプレッドを下げることはできず、高齢者依存の戦略を維持するしかなく、私含めネットやFXに詳しい人には無関係だからです。
マネースクウェア・ジャパンは口座数、預かり資産、営業収益ともに減少傾向なのに対し、ループイフダンのアイネット証券はいずれも増加傾向であり、利用者が移っていることがわかります。
トラリピ利用者だけでなく、多くの人がループイフダンを始めており、将来性のあるループイフダンの行く末が注目されます。
アイネット証券は控えめな広告戦略を取っているため、トラリピは知っているがループイフダンは知らなかったという人も多かったようです。
アイネット証券はFXに詳しい人を中心にユーザーが増え、ある程度実績がついてから広告を強化し高齢者も開拓するという戦略なのかもしれません。
それも合理的な戦略だと思います。
トラリピのように広告を出すには非常に大きなお金がかかるし、広告費がペイするとは限らないからです。
また、ユーザー層を分けてトラリピとの競合をなるべく避けつつ住み分けできた方がトラブルも起こりにくいです。
アイネット証券がどのような戦略を立てているのかはわかりませんが、トラリピを超えることを目指し頑張って欲しいと思います。
私自身はループイフダンがトラリピを超える日はそう遠くないと考えています。
2017年の時点でも既にトラリピを越えたと言っても過言ではないと思います。
参考:トラリピの広告
M2Jは東京ヤクルトスワローズのオフィシャルスポンサー
http://www.m2j.co.jp/landing/swallows/テレビ広告等
http://www.m2j.co.jp/company/about/ad/
(更新履歴:2014年10月11日投稿、2017年2月26日更新)
テレビ東京「GOLFアカデミア」
日経CNBC「FXアカデミア」
テレビ東京「マネーの知恵袋」
テレビ東京「マネーの辞典」
日経新聞、日経系の雑誌等にも多数の広告が出されていましたが、広告費削減に伴いその数も減少しています。
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