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食洗機修理 NP-60SS6(排水できない ポンプ異常)


2005年に購入したNP-60SS6ですが、過去数回の修理を行ってます。



・ドア内側下部のパッキン交換

下扉の内側のパッキンに残渣が溜まり、黒カビ?が発生。残渣を除去しても黒シミが残ってしまった。部品を取り寄せて自分で交換。

・操作ボタンのストローク調整

各ボタンともかなり深く押さないと反応しない為、基盤のスイッチにスペーサ―を追加。故障ではないが、軽く押しても動作するようにした。

・水位スイッチ交換

ミストが始まらず、停まったままになってしまった。修理に来てもらい水位スイッチを交換してもらった。スイッチ本体を開けてみると中はラード状の油汚れがひどかった。

・セパレータ交換

シャワーヘッドが回転しなくなった。WEBで調べて部品を取り寄せて自分で交換。

9年間も使っているので、いろいろ手がかかっていますね(^^; 今回は突然アラーム音がなり(取説では「ポンプ異常」)排水がうまくできなくなってしまいました。

最初は修理依頼をしたのですが、「まてよ?WEBで調べてみよう」という事でググると・・同じ症状の修理例が出てきました。

原因は可動弁(排水&給水)のパッキンの劣化で、パッキンは修理部品として扱いしておらず、ポンプユニットごと交換になってしまうのです。
食洗機の底蓋を外してポンプユニットを分解してみると、可動弁とボロボロのパッキンが出てきました。



ポンプ本体ごと交換で修理代は2,3万もかかるらしいので修理依頼はキャンセルして自分でパッキンを作ることにしました。パッキン一個でこの値段はもったいないです。
とりあえずパッキンの図面を作成してみました。現物はボロボロなのでケースから寸法を測って必要な厚みや外形を記入してます。



パッキンを自作している方もいらっしゃったので参考にさせて頂きました。こちらがURLです。 http://blogseed.exblog.jp/ 

この方はゴム板を切ってねじ止めしていたので、この方法をまねようかと思ったのですが、ちょうど良い板厚のゴムが手元に無く、買いに行くのも面倒・・・。
そこで他の部品を流用できないかと底板を外した60SSを見回したところ・・・・ありました!



これは本体の裏側についていた排水ゴムキャップです。なんと!この内径がぴったり可動弁にハマるのです!
ゴムキャップの内径より可動弁の円形部の外形がやや大きいのでキツ目にハマり、ちょっとやそっとでは抜け落ちたりしません。
このキャップの先端を4.5mm厚に切ってパッキンとして使えば良いのです。

柔らかいゴムを切るのにはコツがあります。先端より正確に4.5mmに切り込み線(マーク)を周囲に付けたら内径(12mm)よりやや太めの丸棒にキャップをかぶせて丁寧にゆっくりカッターで切ってゆきます。

切込み線の代わりにテープを先端から4.5mmのところに巻いて切っても良いと思います。適当な丸棒が無い時は太めのボールペン(4色ボールペン等)にビニールテープを巻いて太さを調整すれば良いでしょう。

私は時間が無かったのでポンプの排水口にかぶせて切りましたが作業しにくかったです(笑)



何とか切れましたが、切断面は少々凸凹してます。あまりにも凸凹がある場合はやすりで削ると良いでしょう。
厚さをノギスで測るとぴったり4.5mmなので良しとします。





作ったパッキンをはめ込む時は、切断した面(凸凹している)を下にします。また、斜めにならないよう平行に挿入します。

組み込む前に写真のように平面度をチェックすると安心です。ぴったりとフィットし、ポンプの壁と平行になってます。





これで完成ですが、ポンプを組み立てる時は周囲のゴムホースが邪魔なので結構大変でした。それでもなんとか組み上げ、試験運転もバッチリ!でした。
また、排水キャップがこの分短くなりましたが、緩くなったという事も無く、十分キャップとして機能してます。

使っているうちにパッキンが膨れて抜け落ちる可能性ですが、心配はしなくても良いと思います。もしそのような(膨張する)材質だったらとっくに排水キャップとしては用をなしてないはずです。

今回は偶然排水キャップが使えることが判り、環境にも優しい(材料費ゼロ)修理ができました(祝)。これを読んでご自身でTRYする時は十分注意して(言うまでもありませんが)分解、加工は自己責任でするようにしてくださいね。

以下に参考にさせて頂いたURLを記します。

http://sanfran.exblog.jp/11373344/

http://watashige.cocolog-nifty.com/blog/2013/09/post-db9f.html

http://ryuz.txt-nifty.com/blog/2012/09/np-60ss6-41f3.html

さてさて、ここまで修理を重ねると食洗機に愛着が湧いてきました(笑)。あと何年持つか判りませんが何かあったらまた自分で直してみようと思ってます。



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