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コウノトリ、51年ぶりの野外繁殖産卵か 越前市

巣から落ちて割れた卵=越前市菖蒲谷町で(県提供)

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 国の特別天然記念物コウノトリが飼育されている越前市菖蒲谷町のケージの中で二十五日、県の飼育員がコウノトリの割れた卵一個を見つけた。二十六日にも一個を発見。ケージの上では県外から飛来した二羽のコウノトリが巣を作っており、野外繁殖としては県内で五十一年ぶりとなる産卵が始まったとみられる。

 二羽のコウノトリは昨春、同市白山地区に飛来し、三歳の雄は十一月中旬に県外へ移動したが、今月三日に“帰宅”。その直後から五歳の雌との交尾行動が確認され、産卵の期待が高まっていた。

 一般的にコウノトリは一週間ほどの間に隔日で一個ずつ二〜五個の卵を産むため、関係者らは引き続き産卵が続くとみている。巣の中を見ることはできないが、卵を抱きかかえたり、くちばしで転がしたりする行動などで産卵したかどうかが判断できるという。

 産卵してひなが誕生すれば、野外繁殖では県内で五十三年ぶりとなるだけに、県の担当者は「悪影響が出ないよう、近寄っての撮影や観察などは控えてほしい」と呼び掛けている。

 (山本真喜夫)

 

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