ファンからの質問に答える筒香(中央)=福岡市内のホテル(撮影・荒木孝雄)【拡大】
1番・山田(ヤクルト)、4番・筒香、5番・中田(日本ハム)からなる“不動のオーダー”で、WBCに向けた得点パターン構築を目指す。先発マウンドには本番で先発、中継ぎとフル回転を期待する則本を送り出し、必勝を期す。
「われわれメンバーは若い。結束力、チーム力、チームの和は非常にある。チームの和をもって、世界に向けて戦っていく。必ず世界一をとって、ファンの皆さんにご報告させていただきます」。小久保監督は愚直に誓った。必ず屈辱を晴らす-。強い信念で、覇権奪還に臨む。(桜木理)
モチベーションビデオ
士気を高めることを目的とした映像集。サッカー・バルセロナ(スペイン)を指揮したグアルディオラ監督(当時)が、試合前の選手に映画「グラディエーター」を見せて闘争心をかきたてたのが有名。2011年のサッカー女子W杯では、なでしこジャパンが東日本大震災の映像で思いを強くし初優勝につなげた。野球では昨年、広島が作製。ヤンキース時代に経験した黒田の提案で、クライマックスシリーズ(CS)ファイナルステージ初戦の前に、キャンプの練習風景、広島の街の様子などをちりばめた映像で気持ちを盛り上げた。
日本代表・屈辱の歴史
★2000年シドニー五輪 プロアマ混成で臨んだが準決勝(対キューバ)で敗戦。3位決定戦(対韓国)は松坂の好投も実らず、五輪で初めてメダルを逃した
★06年WBC 韓国に1次リーグに続き2次リーグでも黒星。マウンドに韓国の国旗を立てられ、イチローは「野球人生の中で最も屈辱的な日」と悔しがった
★08年北京五輪 プロで臨んだが4位。準決勝(対韓国)で同点の八回に岩瀬が決勝2ランを被弾し敗戦。米国との3位決定戦は逆転負け
★13年WBC 準決勝(対プエルトリコ)の2点ビハインドの八回に4番・阿部の打席で二走・井端、一走・内川による重盗が失敗。好機を逸し、敗退を象徴するシーンとなった
★15年プレミア12 準決勝(対韓国)は大谷の好投もあり3点差としたが、八回を3人で抑えた則本が九回に打たれ、松井裕、増井も流れを断ち切れず逆転負けした
(紙面から)