挨拶する小久保監督=福岡市内のホテル(撮影・矢島康弘)【拡大】
――そうですね
「その路線上に立って、毎年秋に、例えばまず日本と韓国の王者チームが争い、その勝者がメジャーの王者と激突する。その方がスッキリするだろ」
――季節的な不平等もありません
「国の代表といっても、日本だってメジャーリーガーは青木だけじゃないか。どうしても、WBCを『世界大会』と標榜したいのなら、ワールドシリーズから『ワールド』の冠を外してもらえよ。代表選手が一堂に会すような大会にしろよ。それならまだ、分かる」
――なるほど
「今の仕組みの中では、負けたときの言い訳も、想像にかたくない。『時期が悪い』『メンバーがそろわなかった』。結局はそこに行き着く」
――そうなるでしょうね
「それで済まされるようになると、ますます『世界大会』という意味もなくなる。一過性で浮かれてばかりいないで、しっかり現実を見ないといかんのだよ」
(紙面から)