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2017年02月03日 前へ 前へ次へ 次へ

【トップインタビュー】 カーリットホールディングス 廣橋 賢一 社長

【トップインタビュー】 カーリットホールディングス 廣橋 賢一 社長

 ▼ 今期の事業環境は。

 「清涼飲料のボトリング事業は茶系飲料などの出荷が好調で、定期修理の期間短縮化も奏功。産業用部材事業は自動車や建設機械部品の収益改善策や中国の建機需要回復、溶接ネジ会社の買収効果で増収増益を確保した」
 「主力の化学品事業は合成樹脂原料の販売商社の連結化が寄与した。中国で一部化学品の取り扱いを停止し、通期で約20億円の減収要因となるが、利益面で大きな影響はない。今期の利益目標(営業利益12億円、純利益6.5億円)は達成できる水準にある」

 ▼ 複数の設備投資計画が進行しています。

 「水力発電所の改修工事は築60年以上で今回が初めて。2018年3月の完成後は自社工場に安価な電力を長期供給できる。来期は購入電力料が増えるが、次の100年の大きな財産になる。PETボトル入り茶系飲料の設備増強やリチウム電池(LiB)などの危険性を評価する多目的試験場の新設も、計画通り来期からの業績寄与を見込んでいる」
 「ベトナムでは東南アジアで初の生産拠点となる工業炉向け耐熱部品の新工場が昨年竣工した。中長期目標『売上高1000億円』の達成には海外展開が不可欠だ。アジア市場の開拓を最優先課題に掲げ、グループ製品の販売網を太くする活動や新製品の現地生産化を含めた事業化調査、海外子会社のテコ入れ策などを包括的に検討していく」

 ▼ 海外展開と並ぶ重点施策の「新商品・新規事業創出」の進捗は。

 「遠赤外線カメラ用レンズや茶殻由来の化粧品・日用品向け抗菌・消臭成分などは顧客企業の評価段階にあり、抗菌・消臭成分は樹脂原料商社と連携して工業用途でも提案する。新製品全体で19年3月期に売上高20億?30億円を目指したい」
 「事業化は少し先だが、宇宙関連材料やLiB材料の開発にも力を注ぐ。宇宙関連材料は低コストで高性能なロケット向け液体・固体推進薬、ガス噴射薬などの実用化に向け、群馬県内で2月下旬に完成する研究施設で来期から実証作業に入る。LiB材料は電解液や正負極材に加え、大学などと共同で小型組み立て装置を開発中。民生分野のニッチ市場を狙い、装置と材料を一体で供給する事業モデルの確立を目指す」

 ▼ 中計が間もなく折り返し地点を迎えます。

 「もう一度計画の策定時に立ち返って精査したうえで、積み残した課題を速やかに実行する。とくに海外展開、新商品・新規事業は後半2年が勝負。全社で共有化した情報を元にマーケティング機能を強化し、国内外の市場ニーズを汲み上げた製品開発、需要掘り下げといった活動を加速する」
 「今期は収益機会の拡大を狙い自動車や建設機械部品の大型プレス機を導入したが、保有技術を活用した新市場取り込みも積極的に進める。来期は費用負担が重くなるが、これを乗り越え、その先の未来を切り拓きたい」

 (聞き手=小林徹也)

 【ひとこと】  創業100周年を迎える19年3月期までの中期経営計画が4月から後半戦を迎える。海外事業推進室を発足させ、研究開発部門のR&Dセンター、経営戦略室と合わせて廣橋社長が管掌する体制を敷く。重点施策の海外展開、新商品・新規事業創出にかける意思の表れだ。費用負担を乗り越え、将来の成長軌道をどう描くか、新体制での取り組みに注目が集まる。


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