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【社会】

千代田区立小で避難いじめ新たに3人 支援団体発表

 東京電力福島第一原発事故の避難者を支援する「東京災害支援ネット」(代表・森川清弁護士)など二団体は二十七日、二〇一一〜一五年に千代田区立小学校一校で、避難児童三人がいじめを受けていたとして、いじめ防止対策推進法などに基づき区教育委員会と学校に通報した。支援ネット事務局長の山川幸生(ゆきお)弁護士らが都庁で会見した。

 山川弁護士らによると、現在小学生の女の子は一三年以降、同級生から「放射能バンバン」と繰り返し言われるなどし、翌年転校した。現在中学生の子は一一年六月ごろ以降「○○菌」「福島さん」などとからかわれた。同級生の帽子がなくなった際「避難民でお金がないから取った」と不当に犯人扱いされたこともあり、翌年転校した。

 現在中学生の別の男の子も一二〜一三年、学校で「菌がうつる」と言われるなどのいじめを受け、塾でも靴を便器に入れられるなどの被害に遭ったという。三人はいずれも避難区域外から避難している。

 千代田区では、区立中学校の避難生徒が同学年の生徒から「おごってよ」などと言われ菓子など計約一万円の代金を払っていたことが判明し、学識経験者らでつくる対策委員会が調査している。区教委は通報について「現時点では、区教委や学校にそのような訴えはない。直ちに学校で調査を開始する」としている。

 

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