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婚活男はそれでも「若くて可愛い子」を求める

東洋経済オンライン 2/23(木) 6:00配信

高い授業料を払ったと思って

 自分の体に触れさせることなく100万を貢がせた20代キャバ嬢が上手なのか、言われるがままにおカネを渡した40男がウブなのか。ホストやキャバ嬢におカネを貢ぐのはよく聞く話ではあるが、実際にそれをした人に初めて出会った。

 しかし、これまで女性には苦い思いばかりさせられてきた彼が、今ここにきてなぜまた婚活を再開しようとしているのか。

 「ネットで営業を教えるセミナーを見つけたんです。その講師の女性が元銀座のナンバーワンホステスさんという経歴だったんですよ。キャバクラの子の心理が知りたくて、その人に聞いたら何かわかるかと思って参加してみたんです」

 結局、講師の女性には話を聞けずじまいだったが、そのセミナーで、47歳の“結婚相談所でつい最近結婚を決めた”という男性に会った。「彼がすごく幸せそうだったんです。彼も50回くらいお見合いをして、なかなかいい相手に巡り合えなかったそうです。

 自分の何が悪いのかを考えたときに、“見た目とか年齢とか条件にばかりこだわっていたから、うまくいかなかったんだ”ということに気づいた。条件を取っ払って、申し込んでくれた女性にはすべてに会うことにしたそうです。“その人の本質を見ようと気持ちを変えた時に、今の奥さんが現れた”と言ってました。今まで自分に欠けていたのは、この部分だったんだな、と思ったんです」

 ヴィトンの財布に始まり100万円を貢ぐまで、女性が「欲しい」と言ったものは、無理をしてでもプレゼントをしてきた。なんとも高い授業料を払うことにはなったが、ここにきて、品物やおカネでは女性の心は動かせないことを知った。というよりも、それらを要求してくる女性は、そもそもその男性を愛してはいないのだ。

■やっぱり見た目や年齢にはこだわる。でも……

 「“見た目や年齢にこだわらない”というのはきれいごとで、絶対にどこかでこだわってしまうと思うんです。でも、理想の鎖で体をギチギチに固めていないで、その鎖を一つひとつ外しながら、これからは相手に出会っていこうと思っています」

 “これまで失敗の連続だったが、それでももう1度婚活をしよう“。そんな人たちの背中を押すのが、私たち仲人の仕事だ。婚活疲れの果てに、“結婚なんて別にしなくてもいい”“妥協してまで結婚したくない”と、逃げていく人たちが多いなかで、再び婚活の土俵に上がってきた彼を、これからもできる限り応援していきたい。

鎌田 れい

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最終更新:2/23(木) 14:45

東洋経済オンライン

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