「韓国の付加価値創出能力は韓中日3か国の中で最も低い」という研究リポートが示された。
現代経済研究院は、韓中日3か国の付加価値誘発係数(2014年基準)の測定結果を26日に発表。それによると、韓国の付加価値誘発係数は0.711で、日本(0.825)、中国(0.808)より低かった。これは韓国で需要が1単位発生した場合、創出される付加価値は0.711ということを意味する。つまり、韓中日で同じレベルの需要が発生した場合、付加価値を生み出す能力は韓国が最も低いということだ。
このような結果が出た理由は、韓国では核心部品の日本への依存度が依然として高い上に、中国に進出している韓国企業が現地で部品を調達する傾向が高まってきたからだ。韓国は機械装備・半導体・自動車部品など核心部品を日本からの輸入に頼っており、需要が増加して生産量を引き上げても付加価値を高めるのは難しい、と現代経済研究院は分析している。昨年、日本から輸入した物品のうち、素材や部品の割合は17.8%に上った。また、中国に進出した韓国企業が部品を現地で調達する割合は、2004年の38.6%から15年には56.4%まで高まり、韓国の付加価値創出活動をけん引する効果が薄れてきている。
中国で活動する韓国企業が現地で部品を調達する理由は、中国の最終材・中間材の生産能力が上がったからだ。現代経済研究院によると、中国で需要が1単位増加した場合、韓国と日本の生産誘発効果は2000年にはそれぞれ0.033、0.041だったが、14年にはそれぞれ0.028、0.018に減少したという。同研究院のチョン・ヨンチャン先任研究員は「中国が部品の国産化率を高めたため、韓国から中国への中間材輸出が減少し、付加価値創出効果も減少している」として「韓国も研究・開発分野の技術革新を進め、高付加価値産業の競争力を高めるべきだ」と指摘した。