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園児が「安倍首相頑張れ」=国有地取得の学校法人―民進、教基法違反の疑い指摘

時事通信 2/27(月) 13:04配信

 国有地を格安で取得した学校法人「森友学園」(大阪市)が運営する塚本幼稚園(同)で、園児に「安倍首相頑張れ」などと言わせる教育が行われていることが27日の衆院予算委員会で取り上げられた。

 民進党は、特定の政党を支持する政治教育を禁じた教育基本法に違反する疑いがあると指摘。安倍晋三首相は不適切との認識を示した。首相はまた、同学園が今春開設予定の小学校の名誉校長を辞任した昭恵夫人が報酬を受け取ったことはないと説明した。

 民進党の福島伸享氏らは質疑で、塚本幼稚園の運動会の映像から、選手宣誓で園児に「首相頑張れ」と言わせていたことが判明したと指摘。さらに、「安保法制国会通過良かったです」「日本を悪者として扱う中国、韓国が心を改め、歴史でうそを教えないようお願いします」とも言わせていたと紹介し、問題視した。

 これに対し、首相は「園児に言ってもらいたいとは考えていないし、適切ではない」と答弁。その上で「同園の教育の詳細は承知していない。所管の大阪府が監督するものだ」と述べた。一方、塚本幼稚園は取材に対し、「担当者が不在のため分からない」としている。

 松野博一文部科学相は、同幼稚園の教職員を過去2回、優秀教職員として表彰していたことを明らかにした。取り消すかどうかは「府の判断を踏まえ検討する」と述べた。

 国有地払い下げに関し、首相は「私も妻も絶対に売買に関わっていない」と改めて強調。昭恵夫人への金銭提供に関しては「報酬も講演料も全く受け取っていないと聞いている」と否定した。

 民進党の今井雅人氏は、国有地値引きの理由とされた埋蔵ごみの撤去は行われていないと指摘し、「売却には瑕疵(かし)がある」と批判した。 

最終更新:2/27(月) 18:24

時事通信

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