会社を辞めるという事は、人間関係を壊すという事だ
会社を辞めるという事は、今まであなたが1年2年、もしくは10年、20年と
着実に築いてきた人間関係を壊すという事だ。
それは、さみしい事だ。苦しい事だ。
しかし、人間関係を壊すという事は、
新しい人間関係を構築するという事でもある。
そして、人は成長する。
会社を辞めるという事は、今の環境から脱出するという事だ。
今、ブラック企業に勤めているなら、
脱出する事は肝心である。
逃げるという言葉を使うと、
自尊心が傷つくかもしれない。
だから、脱出するのだ。
非道な企業であれば、脱出するのは、
大事なことだ。
孫子の兵法でも言っているではないか。
逃げるが勝ちという言葉もあるではないか。
逃げるは恥だが役に立つという格言もあるではないか。
会社を辞めるという事は、挑戦するという事だ。
会社を辞めるという事は、
少なからず、新しい分野や環境に挑戦する事である。
そう考えてもいいではないか。
例え、最初は後ろ向きな理由であっても、
それを挑戦心に置き換えれば、
あなたは挑戦者だ。
挑戦するものを、世の中は負け犬とは呼ばない。
それを知っているか?
だったら、自分を追い詰める前に、
前向きに挑戦するように、
自分自身を勇気づけよう。
会社を辞めるという事は、経営者を裏切るという事だ。
会社を辞めるという事は、
あなたを大事に育ててくれた、
社長達を裏切る事になる。
中には酷い経営者もいるだろうが、
大抵の経営者は仁徳をもっているものだ。
でも、仕方ないのだ。
あなたはその経営者から何かを学んだはずである。
その学んだ力を恩返しとして、世の中に還元していこう。
それしかない。
裏切りものだが、世の中に還元していくことで、
それは浄化され、きれいな力となる。
会社を辞めるという事は、一時的に社会的信用を無くすという事だ。
会社を辞めるということは、
サラリーマンという信頼を無くすという事だ。
特に、住宅ローンを組みたいなら、
無職だと信用がなくなり、
銀行はそっぽを向く。
銀行だけではない、
そういう企業や人は多くいる。
しかし、良かったではないか。
社会の中にそんな人がいる事がわかって。
良かったではないか。
自分の周りから、そういう見た目で判断する人が去って。
会社を辞めるという事は、終身雇用から逃れるという事だ。
日本的慣習である、一生一つの会社に勤めあげるという美徳。
終身雇用というなの制度。
あなたは、今自由になった。
日本的慣習の外に出たのだ。
やったではないか。
世界をみる好機だ。
日本ナイズされた価値観を変革し、
グローバル視点で生きていこう。
会社を辞めるという事は、社会の現実を知るという事だ。
会社を辞めて一番驚いたのは、
確定申告という制度がある事を知った時だ。
自分が税金を納めているという感覚が、
会社を辞めるまではなかった。
しかし、自分で確定申告をして、
税金を納めてみて、
はじめて世の中の制度がわかった気がした。
社会の現実は厳しいが、
一度は味わってみたいものである。
一生、あの会社にいたら、
わからなかった現実を経験した。
これだけで、自分自身に深みが生まれた。
そう思おうではないか。
会社を辞めるという事は、家族に心配をかけるという事だ。
もちろん、家族に心配をかけてしまう。
親、妻、子どもたち。
みんな心配するだろう。
でも、考えてみよう。
嫌な仕事、嫌な会社で、
背中をまるめ下を向いて出社する毎日を、
それよりも、家族に心配をかけても、
胸をはって仕事が出来ている姿を。
そちらの人生が家族の心に伝わるだろうか。
会社を辞めるという事は、自分のスキルを試すということだ。
私は技術者だ。
だから、最初に会社を辞めるときに、
自分の力を試したいと思った。
自分のスキルが他の会社で通用するかどうかを知りたいと思った。
結果は撃沈した。
でも、自分の本当の強みやスキルも同時にわかった。
失敗するのは怖い、
しかし自分のスキルを世の中に問わずにいられようか。
会社を辞めるという事は、ステップアップするという事だ。
会社を辞めるという事を前向きに考えるなら、
ステップアップするという事だ。
残念ながら、ステップアップする人は
転職者には少ないのが実情だろう。
私自身も年収が大幅に下がっていった。
しかし、経験や覚悟はどんどん高まった。
むしろ人間力では大幅にステップアップした。
要は、現状をどう捉えるかである。
会社を辞めるという事は、路頭に迷うということだ。
今まで、長年同じ会社に勤めてきた人が
転職するのは危うい。
悪意のある会社に騙されやすいし。
無知で転職すると自分の理想と合わずに失敗する。
そして、路頭に迷う。
ジョブホッパーとなり、
色んな会社を転々とする。
しかし、どうだろう。
その中で必死にもがいていけば、
きっと天職は見つかるに違いない。
あきらめたら、そこで試合終了だ。
会社を辞めるという事は、サラリーマンの良さを知るという事だ。
会社を辞めてはじめてわかることは、
サラリーマンがいかに守られた存在かという事だ。
健康保険、年金、その他の福利厚生。
住宅ローンも組める。
そもそも、安定的に給料が振り込まれる。
自分で事業をやればこうはいかない。
固定給など存在しない。
でも、サラリーマンは固定給である。
これは素晴らしいことである。
なかなか次の仕事が決まらないで、
ふさぎ込んでいるかもしれないが、
サラリーマンのありがたみをわかったうえで、
職探しをすれば、また次の仕事でも、
頑張っていけそうな気がするではないか。
どうしても、サラリーマンが嫌なら独立すればいい。
世の中の道は一つではない。
サラリーマンはいい制度だが、
それがすべてではないという事だ。
世界は広い。
サラリーマンがすべてではない。
まとめ
今日は、私の退職経験から生まれたひとりごとだった。
会社を辞めるという事は勇気がいる事だ。
しかし、人生の舵を切るには、
それが必要な事もある。
迷っている人。
なかなか次の就職先が決まらない人。
それぞれの悩みと判断があっていい。
すべて自分の決めたことが100%正しい。
なぜなら、自分しか自分の人生を背負う事はできないからだ。
であるならば、自分の決めたことが絶対に正しいと
自分を鼓舞するしかないではないか。