米アカデミー賞、司会がトランプ大統領政策批判…政治色強く
2017年2月27日11時55分 スポーツ報知
第89回米アカデミー賞の授賞式が26日(日本時間27日)、ロサンゼルスのドルビー・シアターで行われ、司会を務めたコメディアンのジミー・キンメル(49)がトランプ米大統領の政策を批判するなど、例年と比べて政治色の強い授賞式となった。
キンメルは、開式早々「この国は今、分断されています。この番組は全世界で見られているけれど、ほとんどがアメリカを嫌いという国かもしれませんね」とコメント。皮肉からセレモニーをスタートさせた。
様々な人種・民族が参加する映画界にとって、イスラム圏7か国からの入国を禁止する大統領令に署名したトランプ米大統領を“敵”と見るむきは強い。キンメルが「この授賞式を見ている何千万人の人々が、自分の考えを周囲にきちんと話せば、アメリカを本当に偉大な国にすることができると思います」と話すと、客席からは割れんばかりの拍手がわき起こった。
コメディアンということで、しっかり「笑い」を取ることも忘れなかった。女優のメリル・ストリープ(67)が20度目のノミネートとなったことを紹介した際には、トランプ氏がツイッターで「過大評価された女優」と攻撃したことをネタに「受賞のスピーチ(でトランプ氏の批判)をしたら、大統領から明日の朝5時にツイートがあるでしょう」。さらにステージの最前列に座るストリープら女優たちの衣装を見ると「いいドレスですね。イバンカ(トランプ氏の長女・イバンカ氏のファッションブランド)ですか?」とちゃかし、笑いを誘っていた。