笹川翔平
2017年2月27日13時13分
金券、家電、高級肉……。ふるさと納税ブームを下支えする豪華返礼品競争が曲がり角を迎えている。「もうけ」を目当てに寄付総額は跳ね上がるが、「ふるさとへの恩返し」「地域への応援」という制度本来の趣旨はかすみ、総務省が対策に乗り出す。とはいえ、ふるさと納税自体が下火になっては元も子もなく――。
房総半島の南東部、太平洋に面する千葉県勝浦市。人口1万8千人、個人と法人を合わせた年間の市民税収入が約8億円の同市にあって、ふるさと納税による寄付額は今年度、20億円を超える見込みだ。昨年4月、商品券「かつうら七福感謝券」を返礼品に加えたところ、これを目当てに寄付する人が急増したのだ。
感謝券が使えるのは同市内のみ…
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