資源の無い国と教えられてきた日本にも、実は大きな鉱山資源が眠っています。「都市鉱山」という名前で呼ばれる携帯電話やパソコン達。
この言葉、昨今のリサイクルブームに乗って、ニュースになることも多いので聞いたことがあるのではないでしょうか。この都市鉱山の中には、憧れの「金=ゴールド」も含まれており、世界有数の資源国になる程のポテンシャルを秘めています。
■電子機器に含まれる貴金属が都市鉱山の正体
パソコンや携帯電話などの電子機器には貴金属が含まれています。金は錆びない・腐食しない・電気抵抗が低いといった特性を備えているため、精密機器・電子回路に利用されます。弱い金属・レアメタルも金メッキで守ることによって、長期間の使用に耐えられるようになるのです。
そのため、日本にあるコンピューター・携帯電話を集めれば、相当量の金を回収することができます。使わなくなったパソコンや携帯電話は、金鉱山に変化するのです。
1台の携帯電話に使われている金はごくわずか。それでもチリも積もれば山となりますから、上手くリサイクルすれば、世界有数の金鉱山を超える金を回収できると試算されています。
実際、世界の金鉱山で採掘されている金は、なんと金鉱石1トンあたり平均3gしか取れません。世界一の高品位を誇る日本の菱刈鉱山ですら、1トンあたり30g。
それに対して、日本の都市鉱山には、1トンあたり平均280gもの金が含まれていることが明らかに。都市鉱山は、平均的な鉱山の100倍近い金含有量を誇る優良鉱山だったのです。
「国立研究開発法人 物質・材料研究機構」が平成20年に都市鉱山のデータを調査した結果、日本の都市鉱山にある金は、約6,800トン。世界の埋蔵量42,000トンの約16%を占めることが明らかになりました。
都市鉱山の埋蔵量
※引用:物質・材料研究機構
金及び銀は、日本の都市鉱山にかなりの量が存在。レアメタルの一種「アンチモン」の埋蔵量もかなりの量。
もちろん、携帯電話やパソコンに含まれる貴金属やレアメタルは金だけではありません。他の貴金属やレアメタルも含まれていますので、金とあわせて回収することができます。リサイクルにかかる費用が、新たに生産する費用よりも安ければ、リサイクルでの回収が進みますね。
■大都市の道端に埋もれる金
実は、他にも都市に眠るお宝があります。ニューヨークのマンハッタンは、世界中からお金持ちが集まり、散財する場所。そこには、金銀・ダイヤもたくさん。
そして、着飾った女性がうっかり落としたイヤリング、ケンカして投げ捨てられた指輪やブローチ。そういった品々が都会の喧騒にまぎれて、道端に埋もれていても不思議ではありません。
この宝探しを職業とするラッフィ・ステパニアンさんによると、マンハッタンの47番街通りこそが、そういった落とした宝の山だそうです。
東京の銀座や六本木・新宿、大阪の新地、京都の祇園といった繁華街の道端には、思わぬお宝が眠っているかもしれませんね。
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