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【プロ野球】

えっ!マギー二塁転向プラン 由伸監督「超攻撃的」秘策

2017年2月27日 紙面から

井端コーチのノックを受ける巨人のマギー。後方はギャレット=那覇で(武藤健一撮影)

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 由伸巨人が仰天計画を温めていた−。巨人の新外国人、ケーシー・マギー内野手(34)の二塁転向プランが26日、明らかになった。これまで三塁をマギーと村田が競い、一塁が阿部の構想だったが、マギーが二塁を守れれば、3人の同時スタメン起用が実現。二塁手不在という首脳陣の悩みも一気に解消し、超重量打線が完成する。

◇オープン戦 ロッテ6−2巨人

 ロッテは抑えから先発に戻った西野が3イニング無失点と好投した。新人の佐々木は1イニング無安打1失点(自責点0)。ダフィーが3ランを放つなど打線が活発だった。巨人はマイコラスが4イニング1失点と順調な調整ぶり。重信が2盗塁を決めた。

     ◇

 巨人が超攻撃的オーダー実現への秘策を練っていた。それが、三塁を本職とするマギーの二塁転向だ。この日、高橋監督は「考えはあります」と明言した。

 V奪回を義務付けられた由伸政権2年目。これまでの首脳陣の悩みは二塁手不在と阿部、マギー、村田の起用法だった。

 二塁争いはドラフト1位・吉川尚、立岡、片岡…。だが、吉川尚はコンディション不良で定位置争いから後退。ほかのメンバーも現時点では決め手に欠ける。それと同時の懸案事項こそ一、三塁。マギー、村田、阿部の3人で2つのポジションを奪い合っていた。この2つの悩みを一気に解決する奥の手こそ、マギーの二塁起用だ。

 マギーも二塁経験はある。2009年のブルワーズ時代に22試合、12年のヤンキース時代に1試合、守った。勝利第一主義の優良助っ人は「チームの求められたところでやる。言われればやる自信もある」とやる気をみせた。

 この日のロッテとのオープン戦(沖縄セルラースタジアム那覇)では「3番・三塁」で先発出場。4回には三塁線への痛烈なゴロにダイビング。グラブに収めると素早く起き上がってアウトにする軽快さをみせた。

 由伸巨人のウルトラC実現は、超重量打線復活への道しるべだ。昨季チーム本塁打数は128本。2010年の226本を最後に6年間、200本の大台を割った。阿部、村田、マギーの同時スタメンが可能となり、坂本や長野らを加えれば大台復活も現実味を帯びてくる。

 「いきなりゲームで使うことはないよ」と高橋監督。まずは練習で基本動作、サインプレーへの対応を把握しながら、マギーの二塁適応力を吟味していく。 (川本光憲)

 

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