トップ > 中日スポーツ > プロ野球 > 紙面から一覧 > 記事

ここから本文

【プロ野球】

キューバ斬りは石川&則本 初戦は二段ロケットで必勝

2017年2月27日 紙面から

明るい表情でキャッチボールする則本=木の花ドームで(黒田淳一撮影)

写真

 第4回ワールドベースボールクラシック(WBC)の日本代表「侍ジャパン」は26日、宮崎市の県総合運動公園で4日間の強化合宿を打ち上げた。小久保裕紀監督(45)は28日の強化試合・台湾戦(ヤフオクドーム)で則本昂大投手(26)=楽天=の先発起用を明言。3月7日の本大会1次リーグ初戦・キューバ戦(東京ドーム)に石川歩投手(28)=ロッテ=との二段構えで臨むことが濃厚だ。27日は一部選手が同公園で練習した後、チーム全体で福岡へ移動する。

 1次リーグでいきなり大一番となるキューバ戦の登板が濃厚な則本と石川が、この日そろってブルペン入り。威力ある真っすぐと切れ味鋭い変化球を投げ込み、状態の良さをうかがわせた。WBC公認球への適応も問題なさそうだ。

 則本は真っすぐにカットボール、チェンジアップ、フォークボールを交えて37球。「最初はズレがあったけど修正できて良かった。あとは慣れるだけ」と振り返った。36球を投げた石川は「感触は良かった。あとは実戦でバッターと対戦して、出てきた課題を解消していきたい」と力を込めた。

 小久保監督は1月24日のメンバー発表会見で「大谷、菅野、則本、石川を先発と考えている」と明言。本大会もキューバ戦に大谷、豪州戦を菅野、中国戦を則本か石川のどちらかというのが基本構想だったが、大谷の右足首痛による出場辞退で誤算が生じた。そこで則本と石川をそろって初戦に回し、第2戦は予定通り菅野を立てるプランが浮上した。

 則本は新人だった2013年の日本シリーズ第5戦で6回からロングリリーフし、5イニングを投げ抜いて勝利投手に。一昨年の国際大会「プレミア12」でも2試合にリリーフ登板。キューバ戦はプロでリリーフ経験のない石川が先発、則本が第2先発を務めるとみられる。

 1次リーグで最大のライバルと目されるキューバとの初戦は、勝てば突破に大きく近づき、負ければ苦しい立場に追い込まれる大事な一戦。則本は「もうすぐ開幕するので緊張感はあるけど気負いはない。リラックスして本番に臨めればいい」と自然体で、ひょうひょうとした投球が持ち味の石川も「投げた試合は勝てるよう頑張りたい」と落ち着いて話す。パ・リーグの誇る右腕2人でカリブの強国をたたき、世界一奪還へ歩み始める。 (小林孝一郎)

 

この記事を印刷する

PR情報

閉じる
中日スポーツ 東京中日スポーツ 中日スポーツ 東京中日スポーツ 中日スポーツ購読案内 東京中日スポーツ購読案内 中日スポーツ購読案内 東京中日スポーツ購読案内 中日新聞フォトサービス 東京中日スポーツ