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 中国が旧ソ連の空母を改修した訓練用の「遼寧」に続き、遼寧省大連で建造を進める初の国産空母の進水が近づいている。すでに3隻目の空母も上海で建造が進んでおり、中国が南シナ海などの領有権や海外の権益を守るため、海軍建設を急ピッチで進めていることが鮮明になった。

 朝日新聞が入手した今月中旬の写真によると、大連で建造中の空母はすでに艦橋の骨格ができあがり、艦体の先端がそり上がった「スキージャンプ方式」の飛行甲板も確認できる。

 また国営の中国中央テレビによると、空母の建造現場の足場のほとんどが取り除かれ、艦底の赤い塗料の塗装も完了したという。一部のメディアでこの空母は「山東」と命名されるとの観測も出ている。

 この空母は2012年に就役した訓練用の「遼寧」に続くもので、国産としては初。「(遼寧よりも)多くの面で改善と向上が見られる」(中国国防省報道官)という。中国の軍事専門家の分析では、遼寧をモデルにして建造されているが、遼寧より艦橋が小さく、その分甲板が広くなるため、艦載機をより多く配備できる模様だ。

 軍事専門家の尹卓氏(海軍少将…

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