山に風と書いて「嵐」である。なんと見事な一字であろうか。
一艘の小舟で沖に出た男は、迫りくる嵐に震えていた。少し前までは、完全なる凪だった。しかし、眠りにつき目を覚ますと嵐が迫っていたのだ。それは予想以上だった。
男は無事、港に戻れるのだろうか。
1.アーティスト「嵐」
ジャニーズ事務所に所属する5人組の男性アイドルグループである。メンバーは次の通り。
名前 | 生年月日 | 出身地 |
---|---|---|
大野智 | 1980年11月26日 | 東京 |
櫻井翔 | 1982年1月25日 | 東京 |
相葉雅紀 | 1982年12月24日 | 千葉 |
二宮和也 | 1983年6月17日 | 東京 |
松本潤 | 1983年8月30日 | 東京 |
インターネットで販売される嵐のアルバムは、公式であるにも関わらずビジュアルがない。
嵐だけでなく、SMAP、TOKIO、関ジャニ∞、などジャニーズ事務所に所属するアーティストのアルバムジャケットは、文字情報のみとなっている。肖像権に配慮した利用制限だろうが、背景色の淡い緑のグラデーションに白い文字情報がなんともあやしげだ。
しかしこの戦略は、正しいと思う。ネット上での露出制限はアーティストの価値を守る。安売りをしないというポリシーが垣間見える。また、無用な言及を防ぐ効果があるだろう。
「えっと、、、ホビヲ。ちょっとええか?」
「あと4つあるので、ちょっとまってください」
「・・・」
2.映画「嵐の中で輝いて」
あらすじ
1940年、ナチス・ドイツが台頭し暗雲立ち込める頃。下層階級出身で野心溢れる女性リンダは、ウォール街の弁護士事務所で働く内に、上司がスパイであることに気づく。戦況が激しくなる中、正義と愛する男性の為に、自らスパイを志願した彼女は、単身ナチス・ドイツへと侵入する。
「最低」の映画に贈られる不名誉ゴールデンラズベリー賞。その第13回(1992年)で、5部門ノミネート、主要3部門(作品賞・監督賞・女優賞)を受賞した。
惜しくも受賞に届かなかったマイケル・ダグラスの名演も忘れることが出来ない。話せないドイツ語をごまかすために、負傷兵のふりをして検問を突破しようとする男。包帯で巻かれた喉を指差して「(しゃべれない)・・・」と演技をするもあやしまれ、包帯をとれ!と追い詰められる。あのドキドキ感は忘れることが出来ない。そりゃ無茶でしょう、無謀でしょう、と。
しかし、「(喉が負傷して喋れません)・・・」という言い逃れ方法を、いつか使おうと思っている。
3.少年漫画「ゲームセンターあらし」
「月刊コロコロコミック」で、連載された人気少年漫画。ゲームセンターあらし、というタイトルにもかかわらず、ゲームセンターにこだわらないスケールの大きな展開が強烈に印象に残っている。
ゲームで核戦争を止める、異星人の侵略を阻止する、などなどとてつもないエピソードの連続だった。少年漫画ならではの突き抜けた設定、演出。リアルを求め、批判を恐れ、小さくなってしまってはつまらない。いま世の中が必要としているのは、この思い切りの良さなのかもしれない。
4.絵本「あらしのよるに」
オオカミとヒツジが仲良くなって、てんやわんやする話。
多様性がテーマの「ズートピア」にもつながる深いテーマだ。オオカミはヒツジを食べず、何を食べていけば良いのか。偽善ではなく、殺生を認めて、生きることの罪を認めなければならないのではないだろうか。そして、感謝しながら生きていくしかないのではないかと思ってしまう。
だから、ご飯は残してはいけない。
「やっぱり、これおかしいんとちゃうか? こういうおすすめの5選とか。今日やるべき話とちゃうで」
「次、最後です。最後の嵐です」
「・・・」
5.力士「大砂嵐金崇郎」
注目の力士がいる。大相撲力士として初のムスリム(イスラム教徒)、大砂嵐金崇郎(おおすなあらしきんたろう)である。
彼がまだ10代であった頃、体重が半分ほどの相手に相撲で7連敗する。負けるはずないと思っていた彼は、大きな衝撃を受ける。と同時に相撲の魅力に取り憑かれ、力士になろうと決意した。
エジプトから相撲部屋に手紙を送り続けるもすべて断られる。来日し、端から相撲部屋を訪れ入門を願うも断られ続ける。7部屋目の大嶽部屋、熱意に負けた大嶽親方にようやく入門を認められる。それほどまでに相撲を愛する男なのだ。
大砂嵐は厳しい稽古に耐え、勝ち越しを続けようやく幕内力士となる。しかし、怪我のため十両へ陥落。勝ち越して幕内に返り咲くも、先場所は三連勝の後、脚の負傷により11連敗。再び十両へ。
間違いなく実力はあるのに、怪我に泣き結果を出せない。3月13日から始まる三月場所では、怪我に気をつけ嵐を巻き起こしてほしい。
ちなみに、映画「キング・オブ・エジプト」の日本語吹き替え版では、スフィンクス役を熱演している。
「はい、待ったで、待ちましたで。本当におすすめの嵐、5つありがとうな。でもな、ホビヲ、君は今、マスオとはてなブログの読者登録数で争ってるんやろ? ワイは、君がまっとうなブロガーになるために、わざわざやってきたんやで。なんで、こないなまとめ記事書くんや? 喧嘩うってんのか?」
「(喉が負傷して喋れません)・・・」
「それ、ゴールデンラズベリー賞受賞した『嵐の中で輝いて』のマイケル・ダグラスがやってたやつやんかー!」
まとめ
男は、焦っていた。
港はもう目の前なのに、嵐に飲み込まれようとしていた。港までたどり着く力が欲しい。最後の力を与えてほしい。
歯を食いしばり、涙をこらえ、荒れ狂う波に抗った。
男は叫んだ「おらに力をくれー!!」
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