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 名古屋の中心部を東西に貫く「桜通」の開通80周年を祝う行事が26日、名古屋市中区の桜通沿いであった。通りの名にちなんで、関係者が桜の若木を植樹した。主催者によると今後、通り沿いの約2キロに開花時期の異なる桜を植え、「桜の名所」にするという。

 桜通は、当時の国鉄名古屋駅が現在の位置に移転したのに合わせ、1937(昭和12)年2月27日に開通した。現在、名古屋駅から千種区内山町交差点まで約5キロを結び、通り沿いはオフィス街になっている。

 式典は市商店街振興組合連合会などの実行委員会が主催。地元の住民や小学生らが参加し、通りに沿って桜の一種「ジンダイアケボノ」5本を植えた。近くにある街路樹のソメイヨシノとは同時期に咲くが、花弁の色がより濃く、変化が楽しめるという。近くで生まれ育ったという同市西区の浅井美知子さん(68)は「昔は砂利道でした。これから桜のきれいな通りとして、さらににぎわっていけばうれしい」と話した。(後藤隆之)