【ベルリン中西啓介】独西部ハイデルベルクで25日午後4時(日本時間26日午前0時)ごろ、男が運転する乗用車が人混みに突っ込んだ。DPA通信によると、はねられた男性(73)が搬送先の病院で死亡し、男女2人が軽傷。男は包丁を持って逃走したが、近くで警察官が発砲して取り押さえた。動機は不明だが、地元警察は「テロの証拠は見つかっていない」としている。
警察によると、男は35歳のドイツ人。中心部にあるパン屋前に集まっていた人たちをめがけ、車を暴走させたという。男は事件後に病院に搬送され、銃創の手術を受けており、回復次第、事情聴取を進める。
ベルリンでは昨年12月、過激派組織「イスラム国」(IS)を支持するチュニジア人によるトラック突入テロが発生し、12人が犠牲になった。政府は車など身近にある物を使ったテロへの警戒を呼びかけている。