蚊が媒介する複数の伝染病を防止し、刺されたときのかゆみも減らすワクチンの臨床実験が米国で始まる 10
ストーリー by headless
免疫 部門より
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カが媒介する複数の伝染病を防止するというワクチンの臨床試験を米国立衛生学研究所(NIH)の国立アレルギー・感染症研究所(NIAID)が開始した(ニュースリリース、
臨床試験詳細、
Ars Technicaの記事)。
このワクチンは英SEEKが開発した「AGS-v」と呼ばれるもので、デングや黄熱病、ウエストナイル熱、チクングニア熱、リフトバレー熱、日本脳炎、ジカ熱などの感染防止に効果があるという。AGS-vはこれらの伝染病をもたらす病原体の抗体を作るのではなく、カの唾液への反応を変える抗体を作る。カが媒介する伝染病はカの唾液により感染力が強まることが知られており、AGS-vは唾液への反応を変えることで感染を防ぐという仕組みだ。これにより、カに刺されたときのかゆみも少なくなるほか、抗体を持つ人から吸血したカの寿命は短くなり、繁殖の抑制も期待されるとのこと。
臨床試験のフェーズ1では被験者を3グループに分けてAGS-v、AGS-v+補助剤、プラセボをそれぞれ接種し、人体への安全性や免疫反応を調べる。また、病原体に感染していないネッタイシマカを用い、刺された後の接種者の免疫反応や抗体の変化をみるほか、吸血後のネッタイシマカの吸血量や産卵数、ネッタイシマカの唾液に包まれたジカウイルスの繁殖に対する接種者の末梢血単核細胞や血清の影響なども調べるとのことだ。
このワクチンは英SEEKが開発した「AGS-v」と呼ばれるもので、デングや黄熱病、ウエストナイル熱、チクングニア熱、リフトバレー熱、日本脳炎、ジカ熱などの感染防止に効果があるという。AGS-vはこれらの伝染病をもたらす病原体の抗体を作るのではなく、カの唾液への反応を変える抗体を作る。カが媒介する伝染病はカの唾液により感染力が強まることが知られており、AGS-vは唾液への反応を変えることで感染を防ぐという仕組みだ。これにより、カに刺されたときのかゆみも少なくなるほか、抗体を持つ人から吸血したカの寿命は短くなり、繁殖の抑制も期待されるとのこと。
臨床試験のフェーズ1では被験者を3グループに分けてAGS-v、AGS-v+補助剤、プラセボをそれぞれ接種し、人体への安全性や免疫反応を調べる。また、病原体に感染していないネッタイシマカを用い、刺された後の接種者の免疫反応や抗体の変化をみるほか、吸血後のネッタイシマカの吸血量や産卵数、ネッタイシマカの唾液に包まれたジカウイルスの繁殖に対する接種者の末梢血単核細胞や血清の影響なども調べるとのことだ。
こ、これは・・・ (スコア:0)
>カに刺されたときのかゆみも少なくなる
(私の中では)もうこれだけでノーベル賞もの
さらに (スコア:0)
あの忌々しい羽音も低減してくれたら完璧
# でもかゆみが減るだけでも本当にすばらしい
Re: (スコア:0)
逆に考えると薬屋さんにとっては商売敵とも言えそう。
Re: (スコア:0)
>カに刺されたときのかゆみも少なくなる
刺されたことに気がつかず、刺されまくり…。
刺されたあとにピンポイントで効かせられるとよいのですが、どうなんでしたっけ?
まったく内容とは関係ないけど (スコア:0)
タイトルには漢字で「蚊」って書いてあるのに本文中には「カ」
統一性がなくて気になる
というか蚊をカタカナで書くことに個人的に違和感がある
Re: (スコア:0)
生物の和名は通常カタカナ表記されますが、記事のタイトルでカタカナ表記をすると違和感があるので、タイトルのみ漢字表記ということではないかと思います。
Re: (スコア:0)
単なる「カ」は生物の和名(名前)ではなく、普通名詞だ。
Re: (スコア:0)
スルーカが足りない。
ちと不思議なのは (スコア:0)
このAGS-vは蚊の唾液に含まれる数十種類のタンパク質のうちの4つをセレクトして、
それを人工的に合成したものだそうだ。
それを接種することで生物の免疫システムが学習して、蚊の唾液に対する反応が変わるんだと。
では、なぜ免疫システムは普通の蚊の唾液では同じように学ばないのだろう。
当然普通の蚊の唾液には、今回AGS-vにセレクトされたタンパク質
+ 選ばれなかった他の数十種類のタンパク質、(+ 時には病原体)が含まれているのに。
Re: (スコア:0)
人間の免疫反応を抑制する物質を含むから。