米国のヘイリー国連大使は24日、シリアのアサド政権を擁護するロシアについて「いつまでシリア政権の子守をするのか」と痛烈に批判した。これに対し、ロシアも米国を批判。トランプ大統領は対ロ関係の修復を掲げるが、国連ではウクライナ情勢に続き、米ロの対立が続いている。
安保理では、シリアで化学兵器が攻撃に使われた問題をめぐって米英仏が、関与したとされるシリア軍関係者らへの制裁などを盛り込んだ決議案の採択を目指している。ロシアのサフロンコフ次席大使は24日の非公開会合後、決議案が採決にかかれば「ロシアは拒否権を行使する」と記者団に断言。決議案を、化学兵器使用とシリア政府の関係を示す「証拠が不足している」「一方的だ」と批判した。
一方、米国のヘイリー大使は記者団に、化学兵器がシリア政権によって使われたと指摘したうえで、「ばかげている。いつまでロシアはシリア政権の子守をして言い訳をするのか」と批判。「化学兵器(の使用)に賛成するか、反対するかのいずれかだ。化学兵器のせいで人が死んだ。米国は黙ってはいない」と述べ、決議案を採決にかける意欲を強調した。
シリアでの化学兵器使用をめぐ…
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朝日新聞国際報道部