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【プロ野球】

筒香が全試合4番 小久保監督「固定です」

2017年2月25日 紙面から

豪快な打撃を見せるDeNA・筒香(左)と練習を見守る小久保監督(右)(出月俊成撮影)=KIRISHIMAサンマリンスタジアム宮崎で

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 第4回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)日本代表は24日、宮崎市の宮崎県総合運動公園で強化合宿2日目の練習を行った。小久保裕紀監督(45)は、強化試合を含め筒香嘉智外野手(25)=DeNA=を4番に固定することを明言。25日はソフトバンクとの練習試合が行われ、いよいよ本番モードに突入する。

 小久保監督が表情を引き締めて口を開いた。「4番は筒香。もう固定です」。WBC前の実戦5試合はもちろん、本大会でもチームの大黒柱に指名。「初日に彼を呼んで話をした。心構えができていたような返事の仕方でした」。本人にも正式に通達したことを明かすとともに、あうんの呼吸で意図は通じ合っていた。

 12日にDeNAの宜野湾キャンプを視察。筒香に対して「野球に取り組む姿勢、考え方、ベイスターズでのリーダーシップは若い選手の手本になる。そのままを侍ジャパンでも出してほしい」と述べた。同時に理想の4番像を「この選手で打てなけりゃしょうがないという、野球に対する取り組み方、姿勢、考え方。誰が見ても手本になるような選手」と語った。その適任者こそ筒香であり心中は固まっていた。

 小久保監督が侍ジャパンを率いた2013年以降、4番は中田を軸に打線を組んできた。昨年11月の強化試合も4試合すべてで4番中田、5番筒香。ただ、25日はこの2人の順番を入れ替え「筒香の後ろを打つバッターが大事。中田が入ってこないと困る」と気遣いも忘れなかった。ただ中田は左手首痛も抱えており、本大会前の実戦5試合は、5番打者の見極めも重要なポイントだ。

 筒香は「監督、コーチに言われたところで自分の力を出し切るだけ」と繰り返してきた。その一方で「WBCは野球界にも子どもたちにも影響する。それだけの責任がある」とも。侍ジャパンの4番は名実共に日本球界の顔。その重みは十分に理解している。世界一奪還と野球人気向上、大きな命題が25歳の双肩にかかっている。 (小林孝一郎)

 

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