【2月25日 時事通信社】韓国の朴槿恵大統領が就任してからちょうど4年を迎えた25日、ソウル中心部では、職務停止中の朴大統領の退陣を求める週末恒例の集会が開かれ、数万人が参加、弾劾を求めるプラカードを掲げてデモ行進した。これに対し、保守派の支持団体も集会を開催し、弾劾棄却を求めた。

 弾劾を審理中の憲法裁判所は27日に最終弁論を設定、3月上旬にも弾劾の是非に関して判断を下すとみられており、弾劾支持・反対両派の集会は一段と熱気を帯びてきた。

 退陣要求集会に参加した49歳の男性は「朴大統領は国民の声に耳を傾けず、独善的な行動を取った。弾劾されなければならない」と強調。28日に捜査期間が満了する特別検察官について「まだ真相をすべて究明できていない。(捜査期間を)延長すべきだ」と力を込めた。62歳の女性も「過ちを認めず、最後まで(大統領職に)居座ろうとする朴大統領の姿勢は許せない」と訴えた。

 一方、朴大統領支持派の集会に参加した60歳の男性は「国会は、報道だけを信じて弾劾訴追案を可決した。議員たちは間違っている」と主張した。(c)時事通信社