新入学や就職を機に、新しいPCが欲しいと思っている方は多いと思います。今回は、特に「PC選びは初めてでわからない……」といった方向けに、新しいMacの選び方をご紹介しましょう。
はじめに:学校や職場からの要求スペックを確認しましょう
学生の場合
学校全体あるいは学部や専攻分野ごとに、必要とされるPCのスペックを公表しているケースが殆どです。
このルールを守らないと、例えば「実験に使うためのソフトが動かない」とか「PCを使った講義に参加できない」など、洒落にならない事態に陥ることも珍しくないので注意が必要。
PCは決して安い買い物ではありませんから、無駄な出費をしないよう、事前に必ずチェックしておきましょう。
社会人の場合
職場から専用のPCを支給されるケースと、自前でPCを用意するケースの2つに大別されます。(他に、職場から支給されたPCが使いづらいので、自前でPCを持ち込んでるなんてケースもありますが……。)
まずは、入社前に
- 自分のPCを仕事に使っても問題ないか
- 必要なPCの要件(OSの種類やスペック等)
をきちんと確認しておきましょう。ちなみに、職種や業界によっては、「Macじゃないと駄目」とか「Windowsの方が仕事がし易い」といったケースもあります。
MacならBootCamp機能でWindowsもインストールすることが可能ですが、その場合はある程度ストレージ容量に余裕を持たせる必要があるので、やはり事前の確認が必須です。
どこで買うのが良いか?
基本はApple Store Online
Macは、Apple直営店やオンラインストアだけでなく、家電量販店やMac専門店など多くの場所で購入可能です。その中で、特にお勧めなのがAppleのオンラインストア。
実は、ここでMacを購入すると、メモリやストレージ、CPUといったハードウェアをカスタマイズできるので、他の店舗で売られているMacよりも高性能にすることができるのです。
ただし、このカスタマイズを行うと、通常より納品までに時間がかかります。入学や就職が決まったら、早めに購入するようにするのがオススメです。
学割は適用されるのか。
Appleでも学割は適用されます。キャンペーン中に対象の製品を買うと、最高で8,500円分のApple Storeギフトカードが得られるので、学割対象の方は、キャンペーン期間内の購入がオススメです。
大学生なら生協もおすすめ
最近では、一部の大学生協でもMacの取り扱いを行っています。大学生協の場合、価格が他の店舗より安かったり、修理時に代替機を貸し出してくれるといった特典を用意しているケースもあるので、入学予定の大学生協に問い合わせてみると良いでしょう。
基本は「予算の許す限りハイスペックにする」こと
PCは、スマホやタブレットに比べると、買い替えまでの期間が長くなる傾向にあります。
スマホやタブレットは2〜3年で買い替えという方が多いと思いますが、PCは3〜4年、場合によってはそれ以上のお付き合いをすることも珍しくありません。仕事や勉強で使うPCの場合、性能の高さは作業の生産性にも関わってくるので、ここはケチらず、予算の許す限りハイスペックを求めるのが基本です。
特にMacの場合、Windows機と違いメモリやストレージの交換に対応した機種が殆どないので、購入時のスペック選択はとても重要。ここをケチると数年後に後悔するかもしれないので、最重要ポイントとして捉えてくださいね。
どの性能を重視する?優先順位はこれだ!
AppleのOnline StoreでMacのハードウェアをカスタマイズできることは前述しましたが、問題はどこをどうカスタマイズするかです。
そこで今回は、代表的なチェックポイント3つを優先順位別にご紹介します。
優先順位1:メモリ(RAM)
メモリはPCにとっての作業机のようなもので、この容量が大きいほど余裕をもって作業することが出来ます。
現行のMacは8GBが標準になっていますが、数年間使うのであれば、16GB以上にしておくのがお勧め。Macのメモリは(一部の機種を除いて)後日の増設はできないので、ここはケチらないでおきましょう。
優先順位2-1:GPU(必要に応じて)
MacBook Pro(15インチ)やiMac(27インチ)は、グラフィック処理を専門に担当する独立型GPUを搭載しています。もし動画編集など映像に関わる作業が多いのなら、この独立型GPUを搭載したMacを選ぶのがお勧めです。
優先順位2-2:ストレージ
ストレージはアプリやデータを保存しておくスペースで、現行のMacではHDD、SSD、FusionDriveの3種類があります。
デスクトップ機であればSSDかFusionDriveですが、ラップトップ(ノート)型Macの場合は衝撃に強いSSD一択。こちらも後日の交換はできないので、予算の許す限り容量の大きい物にしましょう。
特にBootCampでWindowsをインストールする場合、原則としてMacの内蔵ストレージにしかインストールできないので、最低でも256GBは必要です。
このあたりの知識を深めたい方はアスキーなど読んで勉強しましょう。
優先順位3:CPU
ここまでカスタマイズした上で、それでもまだ予算に余裕があるなら、PCの頭脳ことCPUをカスタマイズしてみましょう。
まとめ:最初の1台は「何でも屋さん」にしておくのがオススメ。
今回は初めてMacを購入する新入生・新社会人の方向けに、Macの選び方について解説してみました。この記事が、読者の皆さんの初Mac選びの参考になれば幸いです。
Appleオンライン公式サイトからでも学割を適応できますし、カスタマイズも可能です。Appleストアが近くにない、行く時間がないという方は、ぜひApple公式ストアを活用してみてくださいね。
以上「新しいMacの賢い買い方を知ろう!基本的な選び方から学割の使い方まで…新入学・新社会人ためのMac選び講座。」でした。