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 ジョディ・フォスターさんやマイケル・J・フォックスさんら米国の俳優らが24日、米西部のビバリーヒルズでトランプ政権の移民対策に反対する集会を開いた。例年、アカデミー賞授賞式の直前には記念パーティーをするが、今年は移民排斥反対の集会になった。

 AP通信などによると、企画したのはタレント事務所「ユナイテッド・タレント・エージェンシー」(UTA)で、事務所前に約1200人が集まった。

 「バック・トゥ・ザ・フューチャー」シリーズで知られるフォックスさんは「移民を追い出すことは人間の尊厳への攻撃だ」と発言。カナダ生まれの自分が米国籍を取るまでに8年間かかった体験を語った。フォスターさんはこれまで政治活動を避けてきたが、黙っていられなくなったといい、「歴史で唯一の時。闘う時だ」などと訴えた。

 また、イスラム教徒の多い7カ国の国民の入国を一時禁止した米大統領令への抗議で、アカデミー賞授賞式への欠席を表明したイラン人映画監督のアスガー・ファルハディさんもビデオで参加。「政治家たちが宗教や国籍などで憎しみをかき立てていることに、映画界の人々が反対しているのは元気づけられる」などと述べた。

 UTAは、25万ドル(約2800万円)を人権団体「米自由人権協会(ACLU)」などに寄付すると表明している。(ロサンゼルス=平山亜理)