ヌード作品で注目、中国の若手写真家レン・ハンが死去

レン・ハンの作品(2016年5月撮影)レン・ハンの作品(2016年5月撮影)
レン・ハンの作品(2016年5月撮影)
画像: FASHIONSNAP

 中国出身の若手写真家レン・ハン(Ren Hang)が逝去した。29歳だった。ベルリン滞在中の2月24日に自殺したと複数の海外メディアが報じており、ファッションデザイナーのシモーネ・ロシャ(Simone Rocha)や「ヴェトモン(VETEMENTS)」のスタイリングを担当するロッタ・ヴォルコヴァ(Lotta Volkova)らファッション関係者がインスタグラムで追悼している。

 レン・ハンは1987年、中国・吉林省長春市出身。「性」がタブーとされる中国で友人をモデルにしたヌード作品を発表し、気鋭の若手写真家として話題を集めた。国内だけではなく、パリやニューヨーク、東京といった世界の主要都市で展覧会を開催するなど世界的に活躍。2010年にはイタリアTERNA現代芸術賞に入賞した。ファッションの分野では「グッチ(Gucci)」や「メゾン キツネ(MAISON KITSUNÉ)」といったブランドのビジュアルを担当。今年1月からオランダ・アムステルダムで展覧会「Naked/Nude」、2月からはスウェーデン・ストックホルムのフォトグラフィスカ(Fotografiska)で写真展「HUMAN LOVE」を開催しており、会期中に逝去した。