今夜の対談でこの話するかも知れないな。備忘録的に。


Twitterでとうとう「『けものフレンズ』を評価する気がない岡田斗司夫はオタクとしてもう古いな、もうすぐ消える」というつぶやきが出て、もう溜息しかつけなくなっている。

「俺達時代の最先端!」ってイキってるとこすいませんが、それでいいの?
オタクがそんななってしまって、みんな幸せ?


敢えて昔話をしますよ?
昔はね、『けものフレンズ』を評価せねば人にあらず、みたいな、そんな極端の排他主義はなかったですよ?
オタクの排他主義は昔から言われていたが、もう今や、「オタクがオタクをふるいにかける」、なんか共食いみたいな時代となって、背筋が凍りつきます。

昔で言うとね、俺は『けものフレンズ』は観ない!『ACCA13区』を観るんだ!いや『ザンボット3』を観るんだ!とかいう、市川紗椰のような人が、むしろオタクの中枢に位置してたんですね。
だってそれが「マニア」なんだから。
誰も観ていないものを俺は観ているぞ!というのが、ひとつのステイタスだった。

そして寛容だった。
何?ジブリアニメしか観たことない?いいよ、仲間に入れてやるよ。
その代わり『けものフレンズ』も観ろよな!

これを僕らは「布教」と言った。

同じようなことを「オタク・イズ・デッド」で岡田さんも言っている。
まさにオタク大陸は沈んだよ・・・。


オタクの世代間格差、それは僕らオッサンオタクはずっと感じているし、君らがオタクの最先端としてやれ『ユーリ』だ、『けものフレンズ』だともてはやし、そこに乗れない人々を突き放す、「ふるい」にかける、それで満足ならどうぞやっててくださいよ。

でも、それって業界的にいいの?というのだけは申し上げておきたい。

オタクをふるいにかけるとどうなるか?当然人が減り、市場が狭くなる。
その結果がつまり、今方々で悲鳴が上がっている、「誰も円盤を買わない、グッズも買わない、フィギュアも買わない」という、絶望的な地獄絵図なのではないのか。
業界の破綻ではないのか?


未だオタク達は「勝ち負け」にこだわっているようですが、そうやって勝ち残って勝ち残って、周りを切り捨てて蹴落として、このままいけば最後に残るのは、何人なんですか?
ヘタすりゃ、あなたひとりきりですよ?
その孤独こそが、あなたにとっての一番の恐怖じゃないんですか?


僕の知っている「オタク」は、そこまで生物としても致命的なバカではないと思っています。