山田は二塁専念！　「打撃にもいい影響ある」

　トリプルスリー男にも弱点はある。「寒いのは苦手。手がかじかんで、思うように動けなかった」と、山田は宮崎の寒さにネックウオーマーに首をすくめ、手をさすりながら顔をしかめた。

　ただし、本戦はドーム球場。もうひとつの不安要素も解消されている。昨秋の強化試合では慣れない三塁で悪送球。その影響か１３打数１安打と打棒も湿っていたが、今回は二塁だけと言われており「居心地のいい二塁を守れば、打撃にもいい影響があると思う」と、攻守に集中できる。

　ここ３年間、シーズン中は欠かさない独自のティー打撃も、「僕のコンディションを上げるために必要なこと」と、全体練習終了後、ヤクルトから同行している江花ブルペン捕手にトスを上げてもらって行った。準備は着々。「目標は世界一。それだけ」だ。　（竹村和佳子）