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【芸能・社会】

オヤジの魂はオレの体の中に入りました 船村徹さん葬儀で鳥羽一郎が弔辞

2017年2月24日 紙面から

弔辞を述べる鳥羽一郎=東京都文京区の護国寺で

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 16日に84歳で亡くなった作曲家、船村徹さんの葬儀・告別式が23日、東京都文京区の護国寺で行われ、歌手の舟木一夫(72)や鳥羽一郎(64)ら約800人が参列した。

 弟子代表で弔辞を読んだ鳥羽は「内弟子3年、その後もずっと男の生き方、考え方を教えてもらいました。先生は世界一のオヤジです。自分の神さまです。76曲もオヤジの曲をもらいました。一番多くもらいました。オレの宝です。オレの自慢です」と感謝。「2月16日、オヤジの魂はオレの体の中に入りました。オレは生涯オヤジと一緒です。一緒に歌っていきます」と遺影に誓った。

 長男で喪主の作曲家、蔦将包(つた・まさかね、54)さんは「作曲家となって60数年間、最後まで船村流を貫き通して太く長く人生を送れたと思う」とあいさつ。亡くなった16日は12歳年上の兄で陸軍中佐だった福田健一さんの命日で、船村さんが毎年、靖国神社に参拝していたことや、16日は蔦さん夫婦が代理で参拝に行く予定だったことも紹介。「間違いなく亡き兄・健一が『人生でもうやれるだけのことはやったよ』と迎えに来てくれたと思う」と話した。

 出棺の際には鳥羽や舟木らがひつぎを抱えながら鳥羽の「師匠(おやじ)」(1991年、星野哲郎作詞、船村徹作曲)を合唱。最後は名曲「別れの一本杉」のメロディーに見送られながら会場を去って行った。

 船村さん作曲の新曲「肱川あらし」を1月にリリースした伍代夏子(55)は「びっくりするくらい大きな作品を作ってもらった。これを大きくすると(船村さんに)言いました。ずっと残っていく作品にしたい」と誓った。

 船村メロディーにあこがれ、伍代が船村さんに直訴して最初で最後のタッグが実現。故人が昨春に受けた心臓の手術直前に完成。「もっと聴いてほしかった」と無念そうな表情を見せた。

 ◆主な参列者 田辺靖雄、大月みやこ、鏡五郎、岩本公水、舟木一夫、川上大輔、伍代夏子、鳥羽一郎、北見恭子、山田太郎、弦哲也、叶弦大、大谷明裕、飯田久彦(順不同、敬称略)

 

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