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【ドラニュース】

吉見、「失投ゼロ」をテーマに

2017年2月24日 紙面から

中日−ネクセン 1回を終え、ベンチに向かいながら息を吐く吉見=北谷球場で(佐伯友章撮影)

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 右肘手術からの完全復活をめざす中日・吉見一起投手(32)が23日、韓国・ネクセンと練習試合(北谷)に先発し、2イニング無失点と貫禄の今春初実戦登板を果たした。次回は3月4日ナゴヤドーム今春初戦となる対ロッテ・オープン戦登板が有力で、開幕に向けた本格的な実戦調整での「失投極力ゼロ」をテーマに掲げた。

 時折雨の交じるマウンドに、背番号19が立つ。ただそこにいるだけで、球場の空気は引き締まった。森監督から投手陣のキーマンとして指名されている吉見。かつての絶対エースが再びシーズン通して輝きを放つための重要なステップが、この日の2イニングだった。

 17日のシート打撃登板から中5日で、打者8人に対して30球を投げ、2安打、無失点。あくまで調整段階であり、この結果に一喜一憂はしない。「内容は今日は関係ない。投げられたこと。けがなく順調に来て、それができたので良かった」。登板後、吉見は開口一番そう強調した。

 手術直後のシーズンだった昨年の実戦初登板は3月12日、ナゴヤ球場での教育リーグだった。それに比べれば2週間以上も早い。友利投手コーチは「まだ2月だよ。寒いでしょ? ここで投げられていることが立派です」と強調。吉見自身も「2イニング投げてこれだけ疲れたというのが収穫」と、現状確認を第一とした。それでも、投げただけで満足など当然していない。この日のテーマは『ストライクゾーンでの勝負』と『直球』の2つ。「まずストレートを投げないことには次に進まないので」と、スライダーやフォークを投げるべきカウントでも直球を投げた。最速138キロだった球速は気にしていない。気にしていたのは生命線であるコントロールだ。

 先頭打者への初球は、フォークが低めに外れてボール。掲げていたテーマに即せば、いきなり失投したことになる。寒さと強風というマイナス要因もあったものの、「狙ったボールも外れたのはあった」と、制球には不満が残った。だからこそ、4日のロッテ戦(ナゴヤドーム)での初登板が有力となっているオープン戦では、数値目標を掲げた。それが『失投極力ゼロ』だ。

 

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