-御社の今後の展望についてお聞かせ頂けますか? 島原 佑基: 弊社は大学発ベンチャーとして、「研究の世界から革新とワクワクを!」というミッションを掲げています。売上も重要ですが、それ以上に研究室のスピンアウトらしく、ワクワクするものを中心にやっていこうという文化を大切していきたいと思っています。研究室でもなく、企業でもない、その中間に位置する大学発ベンチャーとしてのロールモデルになりたいと考えているのです。そうすることで、優秀な人材が自然と集まり、よりよい開発に繋がり、それがまた利益を生み、その利益で開発をすることができる、といったように、いい循環を作ることを目指しています。いわばライフサイエンスにおける日本版Googleのような企業になりたいですね。
-直近での目標などはありますか? 島原 佑基: 今、我々が作っているソフトウェアの医療機器認定を目指していて、その承認を取ることが当面の目標です。機械学習や人工知能を用いたプロダクトに対して、承認を出してもらえたという事例を作り、保険点数をつけられるような世界を実現したいと思っています。
-上記を踏まえ、御社ではどのような人材を求めていますか? 島原 佑基: 今、我々はエンジニアを必要としています。ビジネス方面の人材はある程度揃ってきました。医療業界に詳しい人もたくさんいます。しかし、今は依頼に対して開発が追いつかない状態です。放射線科、皮膚科、内科、外科といった様々な領域、症状で解析のテーマを頂きます。そこに対応し切れるだけの開発能力が足りていないのが現状ですので、今後どんどん研究者を増やしていきたいと考えています。
癌検診などでの画像診断の精度を上げ、早期発見に繋げることができる同社のAIツールは、多くの命を救うきっかけになるばかりではなく、地域間、または国家間の医療技術の偏りを是正する一助にもなる。島原社長が語る同社の今後は、まさに長寿大国である日本の未来に必要不可欠なものになるだろうと感じた。また、こうした大学発のベンチャー企業が、自由な発想で真摯に研究に取り組み、よりよい製品やサービスを提供していくための土壌作りが、21世紀を支える技術を生み出すためにも、今後重要になってくるのだろう。
島原 佑基(しまはら ゆうき)/東京大学大学院修士(生命科学)。大学では、人工光合成、細胞小器官の画像解析とシミュレーションの研究を行う。卒業後はゲームアプリを開発・提供している大手企業に入社。その後、KLab株式会社に2年間勤務し、東南アジア圏などでの海外事業開発を手掛ける。同社に在籍中だった2014年、エルピクセル株式会社を設立、代表取締役(CEO)として現在に至る。経済産業省の「始動 Next Innovator 2015」に選抜された実績を持つ。
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