独島:「竹島の日」糾弾デモの韓国議員、日本の警察に連行

日本の右翼団体と摩擦…警察署に連行、2時間後に釈放

 「竹島の日」を糾弾するために日本を訪れた京畿道議会のソ・ヒョンヨル議員(野党・共に民主党)ら5人が22日午前、島根県庁前での抗議デモ中に現地警察に連行された。ソ議員らは2時間後に釈放された。「竹島」は独島の日本名だ。

 ソ議員と韓国の市民団体「独島守護全国連帯」のメンバーら計5人はこの日午前11時ごろ、島根県庁前で開催された「竹島の日」記念式典の会場前で、韓国語で「独島は大韓民国の領土だ。日本は直ちに『竹島の日』を廃止せよ」と叫んだ。

 5人はさらに「独島は固有の韓国領だ。独島の日を廃止せよ」と、赤地に白い文字で書かれた日本語の横断幕を現場で掲げた。

5人がデモを始めると、日本の右翼団体のメンバーが5人を取り囲んで抗議したが、物理的な衝突はなかったという。

 ソ議員によると、同議員らがスローガンを叫んだとたん、会場にいた数百、数千人の右翼メンバーが駆け寄ってきたという。その後、ソ議員らは警察に拘束されて警察車両に乗せられ、警察署に連行された。右翼メンバーらはバスの外から大声で抗議したが、小競り合いなどはなかったという。ソ議員らは約2時間後に釈放されたとのことだ。

 ソ議員らは20日に日本に入国する際にも3時間ほど空港に留め置かれた。日本の入国管理局側は、ソ議員らに日本訪問の目的などを集中的に尋ねたという。

 ソ議員らの入国に時間がかかったのは、ソ議員が昨年の「竹島の日」にも日本を訪れて島根県庁前で歴史歪曲(わいきょく)・独島強奪を糾弾するデモを実施し、警察に連行されていたからだ。

 ソ議員は2000年1月、本人と家族の本籍を独島に移し、独島守護全国連帯のメンバーらと共に毎年「竹島の日」を糾弾するために日本を訪問している。

 ソ議員の一行は大阪に移動し、23日午後に空路で韓国に帰国する予定だ。

イ・スンホ記者
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