若者はいつも真っ直ぐだ。
私が辞めることが原因ではなく、色々、重なった結果だとは思うが…。
なんかスイッチ入ってしまったようで組織との対決姿勢を強めている。
ボスに対して
ものすご~~~く長いメールで
今後の方針や私の代わりについて等、問うていた。
返信には必ず、Ccで課長も入れろ!とまで書いている。
が、ボスは基本的にメールを見ないので無意味であることを彼は知らない。
私がボスの代わりにメールを見て全て対応していたのだ。
ボスはFAXしか使えないからな。
対内外の権威を守るため、ボスに来たメールを部下である私が命じられて対応しているように振る舞ってきたのだ。
さて、この若手からのメール。
どうしたものか…。
組織人である私は、組織利益を最大化を図り、いつもなら通りそうな案件だけ抜粋してボスに伝える。
「良きに計らえ」
の言質を取りにいくところだが…。
…。
若手とオッサンとの違いは落としどころを用意するかしないかだ。
このメールじゃ論点多すぎてどれも却下されるだろう。
私だったら1つ1つ、別の日に別で持ってくかな。
却下されても構わない案件も混ぜた上で別々で起きてる問題として持ち寄って考える時間を与えずに言質を引き出すかなぁ。
真っ直ぐぶつかりすぎだ。
このままけんか腰なメールじゃ意見は通らん。
若いから正しいことは正しく通ると思っているだろう。
もちろんそうなるように土壌づくりはしてきたつもりだ。
こういった若手が現れることは喜ばしいことだと思う。
諦めてしまったベテラン達がいる中、こうした若手が出てくるのは私の教育方針は正しかったのだろう。
しかし風土が追いついていない。
我々の待遇や去就よりボスの飼う犬の去勢の是非が重視される風土だ。
幹部会議が家族会議になることもある風土では、若手の飛び越えた発言はかえって敵を頑なにしてしまう。
「正しいことがしたければ偉くなれ!」
まだ若く戦闘員だった頃、私を捕まえた所轄のじーさん刑事に言われたっけなぁ。
組織をデカくできたらそれも可能だと野心があったんだがなぁ…。
今の私の状況はこうだ。
退職を控え、引継中である。
引継先はボスにヨイショ優先のお局様。
とにかく私は円満退職したい。
にもかかわらずトラブルが集まってきて逆恨みされそうだ。
…。
…。
…。
あ!
やべえ!うっかりメール削除しちまった!
いかんいかん。
何を考えてるんだ俺は!
メールサーバーには残ってるよな!?
若手の想いが詰まったメール。
保身のためにあっさり消すとこだった!
やべえ。やべえ。
メールサーバーを漁ろう。
うーん。
円満退職できるのかなぁ…。