ロシアのショイグ国防相が22日、北方領土と千島列島に2017年中にロシア軍の新しい師団を配置する考えを発表した。下院での報告で「我々はクリル(北方領土と千島列島のロシアでの呼称)防衛のための活発な作業を行っている。師団の配置を進め、今年中に完了する」と述べた。
ロシア軍の師団は5千人から2万人程度の規模とされる。今回の発表で、ロシア軍が千島列島と北方領土を一体として、長期的に軍の拠点にする考えであることがはっきりしてきた。
ロシア軍は昨年、北方領土の国後(くなしり)島と択捉(えとろふ)島に地対艦ミサイル「バル」と「バスチオン」を配備。アジア太平洋方面の国境防衛の拠点として軍備強化を進める姿勢を鮮明にしている。
ロシアはこれまでも国後、択捉…
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朝日新聞国際報道部