2009年12月19日、日本企業の中国人女性従業員がセクハラで日本人上司を訴えた裁判が結審した。大洋網が伝えた。
原告のAさんは今年28歳。大学で日本語を学び、2001年に日本企業に就職した。希望の職場で充実した時間を過ごしていたと言うが、昨年8月に日本人上司が着任して以来、苦しい時間に変わったという。
問題の上司はAさんの手足や体をさわるなどのセクハラを繰り返した。懸命に抗議したが、笑って取り合ってはもらえなかったという。決定的だったのは昨年の忘年会。後ろから抱きかかえられ、胸までさわられたとAさんは話している。
その後、Aさんは上司による書面での謝罪とセクハラとりやめの保証書とを要求した。会社経営陣はセクハラを認めたものの、「上司はAさんに好意を抱いていた」「酒の席だった」「書面での謝罪は上司の経歴に汚点となる」としてAさんの要求を拒否した。
会社側の対応に失望したAさんはついに訴訟に踏み切った。セクハラ裁判は立証が難しいことから訴訟の先行きを不安とする声もあったが、忘年会での写真や証言を証拠として、Aさんは勝訴。裁判所は日本人上司に書面での謝罪と賠償3000元(約3万9800円)の支払いを命じた。同裁判は広東省で初となる原告が勝訴したセクハラ裁判となった。(翻訳・編集/KT)